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サイバーセキュリティとは? 攻撃手法と対策をわかりやすく解説

サイバーセキュリティとは? 攻撃手法と対策をわかりやすく解説

2025 12/3
サイバーセキュリティとは、企業や組織が扱うデータやITシステムを不正アクセス・情報漏えい・サイバー攻撃から守るための対策全般を指します。ウィルス感染や情報漏えい、サービス停止などの被害は、業務の継続や企業の信頼性に大きな影響を与えかねません。その重要性はIT部門に限らず、組織全体で考える必要があります。本記事では、サイバーセキュリティの基本的な考え方から、主な攻撃手法、効果的な対策までをわかりやすく解説します。

※ 記事制作時の情報です。

1.サイバーセキュリティとは? 目的と必要性

サイバーセキュリティとは、企業が扱うデータシステムを、不正アクセス攻撃情報漏えいから守る取り組みです。お客さまの個人情報自社技術データ販売管理システムなど、事業運営不可欠デジタル資産保護し、事業を止めないための経営活動ともいえます。 

近年社内サーバーだけでなく、利用中クラウドサービスや、テレワークで使う自宅パソコン・モバイル端末まで守るべき対象が広がっています。こうした複雑化したIT環境全体を、技術組織両面から守り抜くための取り組みの総称が「サイバーセキュリティ」なのです。

サイバーセキュリティとは? 目的と必要性のイメージ画像

1-1. サイバーセキュリティの目的

サイバーセキュリティ目的は、情報が備えるべき 「機密性」「完全性」「可用性」 をバランスよく維持し、事業を止めないことです。

  • 機密性 (Confidentiality)
    許可された人だけが情報アクセスできる状態を保つこと。
    例:顧客データの漏えい防止設計図外部流出対策
  • 完全性 (Integrity)
    情報不正変更されず、正しい状態維持すること。
    例:Web改ざんや受発注データの書き換え防止監査ログ保全
  • 可用性 (Availability)
    必要なときにシステム情報利用できる状態を保つこと。
    例:サーバーダウンやDDoSによる停止を防ぎ、業務継続 (BCP) を確保

この3要素はどれか一つでも欠けると、売上・ブランド・法的リスク直結します。よって、技術対策運用体制両面継続的管理することが不可欠です。

1-2. なぜ今、サイバーセキュリティは必要とされているのか?

「うちは中小企業だから狙われないだろう」といった考えは、もはや通用しません。現在サイバー攻撃企業規模を問わず発生し、業務停止信頼失墜など、深刻ビジネスリスク直結する経営課題となっています。

例えばランサムウェア感染すると、工場生産ライン社内基幹システムが止まり、数週間にわたり業務麻痺するおそれがあります。システム復旧にかかる費用だけでなく、停止期間中売上損失顧客からの信用低下といった二次被害は計り知れません。

また、DX (デジタルトランスフォーメーション)推進し、テレワーククラウドサービス導入する企業が増える一方、それが新たなセキュリティリスクを生む側面もあります。

総務省警察庁および経済産業省が2026年3月に発表した「不正アクセス行為発生状況」によると、2025年の不正アクセス認知件数は7,190件、企業における平均被害額数千万円規模にのぼります。このような状況下事業継続していくためには、セキュリティ対策は待ったなしの課題です。

  • ※ 外部サイトへ遷移します。

1-3. サイバーセキュリティと情報セキュリティの違い

サイバーセキュリティ情報セキュリティ混同されやすい言葉ですが、保護対象範囲が異なります。情報セキュリティは、紙の書類口頭での伝達内容などを含む「すべての情報資産」を守ることを指します。一方サイバーセキュリティは、インターネットネットワーク上でやり取りされる「電子的情報」を対象にしています。例えば、紙の契約書施錠された収納庫保管するのは情報セキュリティ対策ですが、オンライン契約データ暗号化して保護するのはサイバーセキュリティの取り組みです。どちらも情報を守るという目的は同じですが、適用される手法リスク発生場所が異なります。企業情報管理を行うには、両者バランスよく組み合わせることが大切です。

2.代表的なサイバー攻撃手法7選

代表的なサイバー攻撃手法7選のイメージ画像

企業組織日常的直面するサイバー攻撃は、年々巧妙化被害拡大しています。ここでは、特に注意必要代表的攻撃手法を7つ紹介します。それぞれの特徴理解し、早期検知防御できる仕組みを整えることが重要です。

手法1. 【ランサムウェア】身代金を要求するマルウェア

マルウェアとは、「悪意のあるソフトウェア」の総称で、ウィルススパイウェアトロイ木馬などが含まれます。中でもランサムウェア近年被害急増している攻撃の一つです。ランサムウェアパソコンサーバー感染すると、ファイル暗号化して使用不能にし、元に戻すための「身代金」を要求します。感染経路の多くは、不審メール添付ファイルや改ざんされたWebサイト閲覧によるものです。実際に、国内外企業業務停止顧客情報流出などの深刻被害に遭っています。対策としては、定期的バックアップ実施信頼できるセキュリティソフト導入メール送信元リンク先の慎重確認が欠かせません。

手法2. 【標的型攻撃】特定の機密情報を狙う執拗な攻撃

標的型攻撃とは、特定企業組織を狙った巧妙サイバー攻撃です。攻撃者企業関係者を装ってメールを送り、添付ファイルやURLを使ってマルウェア侵入させます。特徴的なのは、攻撃目的がはっきりしていて、標的重要情報長期間にわたり密かに盗み出す点です。特に「APT: Advanced Persistent Threat (高度標的型攻撃)」と呼ばれる方法は、複数工程を経てシステム潜伏し続けるため、一般的ウィルス対策ソフトでは発見が難しく、非常に防ぎにくい攻撃といえます。そのため、社内不審メールへの警戒心を高め、送信元をしっかり確認する習慣づけ、そして万が一侵入されても影響を抑える多層的セキュリティ対策重要になります。

手法3. 【フィッシング詐欺】ID・パスワードを騙し取る偽サイト

フィッシング詐欺は、実在企業金融機関を装ったメールやSMSを送り、偽のWebサイト誘導して個人情報を盗み取る手法です。利用者が誤って偽サイトにIDやパスワードクレジットカード情報などを入力すると、その情報攻撃者に渡ってしまいます。メール差出人ロゴ本物そっくりに作られているため、見分けが難しいことが特徴です。見分けるポイントとしては、送信元アドレス不自然文字が含まれていないか、URLが公式サイトのものと一致しているかを確認することが大切です。対策としては、リンク直接クリックせず公式サイト自分検索してアクセスする習慣を持つこと、そして多要素認証導入して情報流出後被害最小限に抑えることが効果的です。

手法4. 【ゼロデイ攻撃】修正プログラム公開前の脆弱性を突く奇襲

ゼロデイ攻撃とは、ソフトウェアの「まだ修正されていない脆弱性 (ぜいじゃくせい)」を突く攻撃です。脆弱性発見されてから修正版提供されるまでの期間を狙うため、開発元利用者が気づかないうちに被害発生します。この手法厄介な点は、既知ウィルスパターンでは検知できないことです。攻撃者脆弱性情報専門サイトなどから入手し、いち早く悪用します。対策としては、OSやソフトウェアを常に最新状態に保つことが基本です。また、不必要プログラム削除や、侵入検知システム (IDS) を導入することで、異常挙動早期発見することも有効です。未知脅威に対しては、予防的管理体制構築重要になります。

手法5. 【SQLインジェクション】Webサイトのデータベースを不正操作

SQLインジェクションとは、Webサイト検索欄や問い合わせフォーム悪意のあるプログラムコード (SQL文) を仕込み、不正操作する手法です。具体例として、ショッピングサイトログイン画面特殊文字列入力することで、攻撃者パスワードを知らなくても管理者として侵入し、顧客個人情報決済データを盗み出すことが可能になります。防御策としては、ユーザー入力したデータ厳格検証する仕組みの導入や、データベースへの命令処理する「プリペアドステートメント」という技術活用重要です。また、システム公開前段階専門的セキュリティ検査実施することにより、脆弱性事前発見修正できます。

手法6. 【DoS/DDoS攻撃】サーバーダウンを狙う大量アクセス

DoS/DDoS攻撃とは、Webサイトサーバーに対して、処理しきれないほどの大量アクセスデータを送りつけ、サービスダウンさせてしまうサイバー攻撃です。一台コンピューターから攻撃するのが「DoS攻撃」、多数コンピューターを乗っ取って一斉攻撃するのが「DDoS攻撃」と呼ばれます。
この攻撃を受けると、Webサイト表示されなくなり、顧客サービス利用できなくなるため、ビジネス直接的打撃を与えます。対策としては、異常アクセス自動的に見つけてブロックしてくれる専用防御サービス導入したり、ネットワークを常に監視して、異変にいち早く気づける体制を整えたりすることが重要です。

関連サービス: KDDI DDoS対策サービス

手法7.【中間者攻撃】通信の盗聴・改ざん

中間者攻撃 (MITM: Man-In-The-Middle Attack) とは、通信途中第三者が割り込み、本来送信者受信者の間でデータを盗み見たり、内容を改ざんしたりするサイバー攻撃です。特にカフェや駅などの公衆Wi-Fiのように暗号化されていないネットワーク環境では、攻撃者簡単通信内容取得できてしまいます。こうした被害を防ぐには、できる限り信頼できるネットワーク利用し、VPN (仮想専用線) で通信暗号化することが効果的です。また、利用するWebサイトのURLがhttpsで始まっていることを確認して、暗号化通信が行われているかチェックすると安心です。

3.サイバーセキュリティの種類5つ

サイバー攻撃は年々巧妙化しており、企業組織はさまざまな角度から守りを固める必要があります。ここでは、ITや情報システム運用するために欠かせない主要な5つのセキュリティ分野紹介します。

サイバーセキュリティの種類5つのイメージ画像

対策1. 【ネットワークセキュリティ】社内と社外の “境界” を守る

ネットワークセキュリティは、企業内外をつなぐ通信経路を守るための仕組みです。主な技術として外部からの不正アクセスを防ぐファイアウォール通信暗号化して安全に行うVPNが挙げられます。これらを導入することで、情報漏えいや不正侵入リスク大幅に減らせます。また、ネットワーク常時監視して異常検知する仕組みや、利用者ごとにアクセス範囲制限するアクセス制御も欠かせません。安全通信環境維持するためには、複数対策を組み合わせることが重要です。

対策2. 【エンドポイントセキュリティ】ウイルス感染の “入口” となる端末を守る

エンドポイントとは、社員利用するパソコンスマートフォンタブレットなどの端末を指します。これらの端末は、外部との接点が多く攻撃者に狙われやすいため、セキュリティ対策が欠かせません。もし1台でも感染侵入を許してしまうと、社内ネットワーク全体被害が広がるおそれがあります。そのため、ウィルス対策ソフト導入に加え、端末上不審な動きを検知して即座対応できるEDR (Endpoint Detection and Response) や紛失時遠隔データ管理できるMDM (Mobile Device Management) を導入する企業も増えています。

対策3. 【クラウドセキュリティ】利用中のクラウドサービス特有のリスクから守る

クラウド便利一方情報データ外部に預けるため、設定ミス共有範囲の誤りによる情報漏えいなど、特有リスクがあります。例えば、アクセス権限を誤って「全員公開」に設定してしまうと、機密情報外部流出する危険があります。そのため、クラウド事業者利用者の間では「責任共有モデル」という考え方が採用されており、事業者システムを守り、利用者データアクセス権限適切管理します。特にデータ暗号化アクセス管理重要で、技術運用両面対策が欠かせません。

対策4. 【アプリケーションセキュリティ】自社開発のWebアプリやソフトの弱点をなくす

アプリケーションセキュリティは、ソフトやWebアプリ安全に動かすための対策です。開発段階から入力検証認証/認可暗号化などのセキュアコーディング実施し、公開前ペネトレーションテスト (侵入テスト) で外部からの攻撃に耐えられるかを検証していきます。アプリリリース後も継続的点検修正を行うことが安全運用につながります。

対策5.【ゼロトラストセキュリティ】社内も社外も区別せず、すべての通信を検証する

ゼロトラストとは、誰も、何も、最初から信頼しないという前提で考える新しいセキュリティモデルです。従来境界防御型では、社内ネットワーク内部安全とみなし、外部からの侵入を防ぐことに重点を置いていました。しかし、テレワーククラウド利用が広がり、内部侵入された場合被害を防ぐには限界があります。ゼロトラストでは、すべてのアクセス検証し続けることが基本です。社内アクセスでも、ユーザー身元端末状態確認し、許可が得られた場合のみ接続を認めます。これを支えるのが、パスワードに加えて指紋ワンタイムパスワードなどを組み合わせる多要素認証と、セキュリティ品質維持されているかを継続的かつ自動的評価するといった仕組みです。

4.具体的なサイバーセキュリティ対策

企業がすぐに取り組める具体的サイバーセキュリティ対策を4つ紹介します。大規模仕組みを導入する前に、基本的対策を行いましょう。

  • OS・ソフトウェア定期的アップデート
  • セキュリティ教育実施
  • 多要素認証導入
  • 専門ツール活用

これらを組み合わせることで、組織全体防御力を高められます。

関連サービス: マネージド ゼロトラスト

4-1. OS・ソフトウェアの定期的なアップデート

サイバー攻撃の多くは、古いOSやアプリケーション脆弱性を狙います。OSやアプリケーションアップデートは、基本的効果的セキュリティ対策の一つです。定期的アップデート確認し、自動更新設定しておくと効率的です。また、社内システム管理している場合は、全端末更新状況把握し、未適用端末早期特定対応する体制重要になります。適用前にはバックアップ (スナップショット/重要データ複製) を取り、万一不具合に備えましょう。業務影響を抑えるため、段階適用 (テスト本番) やメンテナンス時間帯設定有効です。

4-2. セキュリティ教育

システム対策だけではサイバー攻撃完全には防げません。従業員一人ひとりが正しい知識を身につけることで、組織全体リスクを大きく下げられます。実践的セキュリティ教育として、フィッシング詐欺見分け方やパスワード管理模擬攻撃メールによる訓練実際手口体験するなどが有効です。併せて、会社として守るべきルールをまとめたセキュリティポリシー策定し、全員理解遵守できるよう周知教育徹底しましょう。

4-3. 多要素認証の導入

多要素認証は、パスワードに加えて所持情報 (スマートフォンワンタイムコード物理キー) や生体情報 (指紋顔認証) など複数要素本人確認を行う仕組みです。仮にパスワードが漏れても、ほかの要素一致しなければ不正ログインを防げます。スマートフォンアプリでの認証一般的で、導入コストを抑えやすい点も利点です。特にリモートアクセスやVPN、クラウドサービス利用時有効で、管理者アカウントには必須といえます。組織全体導入し、バックアップコード復旧手順整備すると、なりすまし被害大幅に減らせます。

関連サービス: KDDI Flex Remote Access

4-4. 専門ツールの活用

最近サイバー攻撃非常巧妙で、従来セキュリティ対策だけでは万全対策とはいえません。そこで注目されているのが、AI (人工知能) を搭載したセキュリティツールです。これらのツールは、ネットワーク内の膨大通信様子を常に監視し、いつもと違う怪しい動きをAIが自動検知します。特に、パソコン内部不審な動きを捉えるEDR (Endpoint Detection and Response) などの技術と組み合わせることで、万が一ウィルス侵入してしまっても、その後の被害拡大を食い止められます。

5.まとめ

サイバー攻撃は年々手口巧妙化し、規模を問わずあらゆる企業組織被害に遭う可能性があります。情報漏えいやシステム停止は、業務への直接的影響だけでなく、取引先顧客からの信頼低下にもつながりかねません。こうしたリスクに備えるためには、サイバーセキュリティ基本的な考え方を理解し、自社環境業務内容に応じた対策継続的見直していくことが重要です。技術的対策だけでなく、運用ルール整備従業員への教育など、組織全体で取り組む姿勢が求められます。 本記事紹介した攻撃手法対策ポイント参考に、自社にとって必要セキュリティ対策整理し、無理のない形で取り組みを進めていきましょう。

サイバーセキュリティについてはKDDIへお任せください

KDDIは、企業セキュリティ課題総合的支援する多彩セキュリティサービス提供しています。社内ネットワーククラウドリモートアクセスなど、あらゆる環境業務を行える仕組みを構築し、24時間365日の監視体制運用サポートします。アクセス制御多要素認証デバイス管理など、ゼロトラストの考え方に基づく多層防御専門スタッフによる設計から運用まで一括支援することで、本業集中できます。

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