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Z世代 (1996年~2010年ごろまでの生まれ) の「理想の働き方」に注目が集まっています。新たな世代が希望する働きやすい環境を整備することは、企業が人材を確保する面でも重要です。企業は、Z世代のニーズに応えるためにどのような職場環境を提供すべきなのでしょうか? KDDIではZ世代を中心に512人を対象としたオンライン調査を実施。「Z世代の社会人」「Z世代の学生」「ミレニアル世代の社会人」の3つのグループに分け、各世代の働き方に対する意識や希望を掘り下げます。
※ 2022年8月5日公開
Z世代の社会人が理想とする働き方は「できる限り毎日、オフィスへ出社する」が38.8%で最も多く、次に「できる限りテレワークで、出社は最低限」が27.6%、「ハイブリッド」が19.1%という結果に。Z世代の社会人はオフィス派が非常に多い結果となりました。
一方、これから働き始めるZ世代の学生は「ハイブリッド」を希望する割合が44.3%で最多、次に「テレワーク中心」が28.3%、「毎日オフィスへ出社」は17.0%に留まりました。同じZ世代でも「できる限り毎日、オフィスへ出社する」は倍以上の差がついており、学生と社会人の間で大きなギャップがあることがわかります。
また、この中で一番キャリアがあるミレニアル世代の社会人 (2016年以前に入社) は「毎日オフィスへ出社」を希望する割合が43.7%と最も多く、Z世代の社会人と似た傾向が見られました。
調査結果から、社会人経験が長いほどオフィス出社のメリットを感じていることがわかります。一方で、これから社会に出るZ世代の学生は、ハイブリッドな働き方を理想とし、柔軟なワークスタイルを求めているといえます。同じZ世代でも学生と社会人との間でギャップがある点については、企業が働き方について積極的にコミュニケーションを取り、理想と現実とのギャップを埋めていく必要があるでしょう。
「就業先の企業にあるとうれしい制度」は、どの世代でも「週休3日制」が一番人気でした。Z世代社会人は56.6%、Z世代学生で53.8%、ミレニアル世代の社会人では69.7%と圧倒的な数字です。社会人経験が長いほど、週休3日制の「ありがたみ」を感じていることがわかります。
また、すべての世代で「フレックス」と「副業」制度が求められています。「副業」に関してはZ世代学生が39.6%、ミレニアル世代の社会人では41.3%にも上ります。
社会で経験を積むほど「副業」を希望する割合が増えるのは、新たなチャレンジやキャリアアップを考える傾向にあるためでしょう。そのため、企業は就業者が経験や人脈を新たに広げられるような制度を整えることが大切です。
例えば、KDDIでは2020年6月から、自部署以外の業務を経験できる「社内副業制度」を取り入れています。実際の制度利用者からは「他部署とのつながりが本業に活きてくる」「将来的なキャリアを描く上でも、副業経験は大きな気づきを与えてくれる」など、自身にとってプラスになったと実感を得た声があがっています。
一方、若い世代ほど「育成プログラム」や「社内ベンチャー制度」などの諸制度への関心が高い傾向にあります。Z世代に対しては、魅力的な社内制度を整えることが有効なアピールとなりそうです。
「働きたい場所」は、Z世代の社会人の48.0%、Z世代の学生の53.8%、そしてミレニアル世代の社会人の55.5%が「地元」を希望しており、すべての世代で地元志向が強いことがわかります。
都会よりも慣れ親しんだ地元で働きたいと考える傾向が顕著に表れる結果になりました。この背景にはリモートワークが普及し、働く場所に縛られずとも成果を出せる社会へと変化してきた結果、都会に出て働く必要性が薄れてきたことも一因にあるかもしれません。
また、インターネットやEコマースの発展によって、都会と地方の物資、情報格差が縮まっており、都会の利便性だけに頼らない生活が可能となっています。さらに、若い世代は変化よりも安定や安心感を大事にする傾向が強まっているため、安心感のある地元で働くことが選ばれやすいのかもしれません。
「職業や会社の選択をするときに重要視するポイント」は、どの世代でも「時間や場所に柔軟な働き方ができる」「安定している」「給与が高い」が50%以上の支持を集めました。特にZ世代は「安定」と「柔軟性」を求める傾向が強く、現代の変化する労働環境に適応しつつ、安心感を重視していることがわかります。
一方で「やりがいがある」を選ぶ割合は、世代間で違いが見られました。ミレニアル世代の社会人は24.8%、Z世代の社会人は23.7%ですが、Z世代の学生は38.7%と高く、学生の方が「やりがい」を重視しています。
「育休制度が充実」の選択がミレニアル世代で倍以上に高いのは、仕事と家庭の両立を目指すライフステージの転換期を実際に向かえたという違いがあると言えます。
また「社会貢献やSDGsへの積極性」「育成プログラム」「会社のビジョンへの共感」「D&I (多様性やインクルージョン)」「海外で働く機会」などは10%未満の支持率に留まりました。ただし、細かく見ると、Z世代の方がミレニアル世代よりも「SDGs」や「D&I」に対する感度がやや高い傾向があります。Z世代は安定と柔軟性を重視しつつ、社会的な価値にも興味を持っていることがわかります。
「職場で一番コミュニケーションが取りやすいと感じる方法」は、どの世代でも「対面」が圧倒的に支持されています。Z世代の社会人では61.2%、Z世代の学生では58.5%、ミレニアル世代の社会人では69.7%という数値です。特に、社会人経験を積むほど対面の価値を見出している傾向があります。
2位の回答は「チャット」で、若い世代ほどチャットを使ったコミュニケーションを支持しています。これは普段から若い世代ほど、LINEなどのチャットツールをプライベートで使っている影響があると考えられます。今後も、仕事上のコミュニケーションツールとして、チャットを使いやすいと感じる世代が増えていくことが予想されるでしょう。
Z世代が働き方で求める傾向として重要なキーワードは「安定」と「柔軟性」です。意外に思われるかもしれませんが、Z世代は変化・冒険・挑戦よりも、まずは安心できる職場環境を重視しています。この背景には、昨今の厳しい経済環境の中で抱える不安感が関係しているのかもしれません。
また、Z世代は「テレワーク」「フレックス」「副業」など、柔軟な働き方にも高い関心を持っています。安定した職場環境を求めつつも、柔軟な制度を活用しながらライフスタイルに合った働き方を望んでいるといえるでしょう。
コロナ禍でオンラインを通して勉学や友人との関係を築くといった学生時代を過ごしたZ世代のニーズに応えるためには、全員がオフィスに出社するなどの一律の働き方ではなく、柔軟で安全なIT環境を整えることが必要です。企業が未来の人材を確保するためには、個々の働き手が時間や場所を自由に選べる環境を提供することが、ますます重要になっています。
「テレワーク」や「ハイブリッドワーク」が理想の働き方へと変化しています。
時間や場所に囚われず、一人ひとりに合った働きやすい環境の整備を支援するサービスをご紹介します。