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2020年代に入り、企業を取り巻く環境は大きな変革を迎えています。新型コロナウイルスから始まり、デジタルトランスフォーメーション (DX) の加速、そして脱炭素社会の構築や持続可能な成長の実現など、社会的な制度や価値観も大きく変わろうとしています。
この激動の時代から未来に向けて、企業がいまこそ取り組むべき2つの経営課題があります。
1つは「在宅か、オフィスか」という二者択一ではない新たな働き方「ハイブリッドワーク」の実現です。企業DXが進み、脱炭素に向けて社会全体のDXが進むと、これまでのように物理的なオフィス一極集中ではない新しい働き方、多様な就業形態へのシフトも一層進みます。
もう1つの課題が人材育成です。DXを実現 / 加速するため、既存の人材のスキルをいかに「再構築=リスキリング」して新たなデジタル人材に育てるかが、今後企業が成長していく上で大きな鍵となります。
そんなハイブリッドワークとリスキリング、この2つをテーマにしたオンライントークセッション「考察:デジタル社会の働き方と人材育成 これからの企業経営に必要不可欠な2つのキーファクター」が2022年2月9日に開催されました。
第1部では、コロナ禍前から多様な働き方改革に取り組んできた日本マイクロソフトの山崎 善寛 様、KDDIの酒井 健が登場しました。
中央:日本マイクロソフト株式会社 モダンワーク & セキュリティビジネス本部 本部長 山崎 善寛 様
右:KDDI株式会社 理事 ソリューション事業本部 ビジネスデザイン本部 副本部長 酒井 健
左:Forbes JAPAN Web 編集長 谷本 有香 様
(モデレーター)
KDDIではコロナ禍をきっかけに働き方改革をさらに推進、「オンラインならではのメリットを生かし、ポジティブに取り組んだことで全社員のマインドセットも変化した」 (酒井) といいます。商談の場にエンジニアも同席し、お客さまからの質問に即座に答えたり、国を超えて顧客情報を共有するなど、業務の進め方も改善し、よい成果が出ています。
日本マイクロソフトは以前からハイブリッドな働き方を推奨しており、コロナ禍でもそれは一貫して変わりませんでした。
ただ大きく変わったのが、マーケティング活動です。
大勢の人を集客するイベントからオンラインへ切り替えたところ「最初は不安でしたが、場所や時間にとらわれずに参加できるという新たな価値が生まれたことで、現在も引き続きフルデジタルのマーケティング活動を積極的に展開している」 (山崎様) といいます。このように、新しい働き方が新しいバリューの発見につながっています。
その一方、テレワークを進めるなかで、オンラインゆえのコミュニケーションの難しさ、組織への帰属意識の醸成や情報共有の難しさといった課題に直面する企業もあります。こうした課題は、もともとの組織の風通しやカルチャーなどに起因することもありますが、テクノロジーの導入・活用の工夫で解決できることも、また数多くあります。
日本マイクロソフトとKDDIは、各種ITツールとセキュリティを含むネットワーク環境構築という点で企業のハイブリッドワーク実現を強力に支援するパートナーであり「我々自身が取り組んできた働き方改革の成果も踏まえ、働き手1人ひとりが、社会・企業・家庭のなかでより自分らしさを大切に暮らせるよう、支援していきたい」 (山崎様) と話しました。
第2部は「デジタル人材の育て方」として、実際に社内DX人材育成に取り組む大日本住友製薬の菅原 秀和 様、
日本マイクロソフトでチーフ ラーニング オフィサーを務める伊藤 かつら様、
そしてデジタル人材育成を手掛けるディジタルグロースアカデミアの高橋 範光 様がディスカッションしました。
右:株式会社ディジタルグロースアカデミア 代表取締役社長 高橋 範光 様
右から2人目:大日本住友製薬株式会社 データデザイン室 兼 IT&デジタル革新推進部 主席部員 菅原 秀和 様
右から3人目:日本マイクロソフト株式会社 執行役員 チーフラーニングオフィサー プロフェッショナルスキル開発本部長 伊藤 かつら 様
左:KDDI株式会社 執行役員 サービス企画開発本部長 藤井 彰人(モデレーター)
デジタル人材を育てるとはいっても、座学で誰かから受動的に「教えられる」だけでは現代に必要とされるスキルは身に付きませんし、時には過去の経験や知識が邪魔をして、なかなか新しい分野に馴染めない、覚えきれないこともあります。
こうしたことから、これまでの知識やスキルを再構築して、いかに新たなスキルを身に付けていくか=リスキリングしていくかが、いまの人材育成の大きなテーマとなっています。
まず議論された「デジタル人材の定義」では、3人とも「デジタル人材=エンジニアではない」ということで意見が一致。
「デジタルを“作る”側だけではなく、デジタルでビジネス価値を生み出すには“使う”側も重要です」と高橋様は話し、事業を動かすビジネスパーソンもデジタル人材として育てていく重要性を説きました。
では、具体的にどう育てていけばいいのでしょうか。
セミナーでは「要件定義から入るのではなく、現場に入っていき、ビジネス課題を見つけるところからスタートする」 (高橋様) 、「自律的に学びが進むように、教えられた人が今度は講師となって知識やノウハウをつないでいく」 (菅原様) 、「設定した学習の進捗状況を把握できるよう、人事の仕組みに学習を組み込む」 (伊藤様) などの実例について議論がされました。
一言でリスキリングといっても、それを実践していくには、さまざまな課題があります。
それでもあえて今日、企業がリスキリングに取り組まなくてはならない理由は何でしょうか。
リスキリングの必要性について、伊藤様は「進化のスピードが速い今日、ビジネスパーソンは常に学び続ける必要があります」と断言します。例えば日本マイクロソフトの資格も、かつては1度取得すれば数年は保持できたのですが、いまは期限が1年間に設定されています。
伊藤様によると、そんな “学びの文化”を企業に浸透させるには2つのポイントがあります。
1つは経営層自らが学びに対して積極的な姿勢を見せること。
もう1つは、社員同士で学びを盛り上げ、お互いが支援するコミュニティを作るなど、ボトムアップでリスキリングを実践していくことです。菅原様が所属する大日本住友製薬はよろず相談の学びの場を社内に整備し、成果を出しているそうです。
社内における人材育成により、社員のスキルアップ、エンジニアの内製化、新たな分野への進出などが可能に。
個人レベルの学びや情報が会社全体で活用できる技術改善や提案へ。個人の学びが会社への財産へと還元。
「日本人は企業への忠誠心が高く、会社の命令には従う傾向があります。そこでデジタルの学びが加速すると、DXが加速するかもしれません。DXの実現は人材からといわれますが、まさにそうした変化が起こるかもしれないのです」と伊藤様は話しました。
以上、簡単にセミナー内容を紹介していきましたが、セミナーで語られたテーマはほかにも多数あります。
第1部では、テレワークのさまざまな課題の解決に向けての提案のほか、「どうしてもテレワークできないエッセンシャルワーカーの働き方をいかに変えるか」といった具体的な課題に対する提言もなされました。
第2部では「デジタル人材を採用したい・育てたい・DXを外部に任せたい」という企業が陥りがちな“不都合な真実”が明かされるとともに、DX人材の育成に取り組む大日本住友製薬の具体的な取り組み方なども紹介しています。
これらの詳しい内容を知りたい方は、ぜひ以下の動画をチェックしてみてください。
今起きている変化への理解を深めていただくとともに、課題解決のヒントに向け、
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