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AI活用の事例10選|生成AIの事例から業務に活用するポイントまで

AI活用の事例10選|生成AIの事例から業務に活用するポイントまで

2025 10/16
「実際にAIはどのような業界で活用されているのだろう」「自社でどう取り入れれば成果がでるのだろう」
生成AIの普及により注目度が一気に高まったAIですが、活用のイメージが湧かず、一歩を踏み出せていない方も多いのではないでしょうか。すでにAIはさまざまな業界で活用されており、業務効率化や生産性向上、新たな価値創出などの効果をあげています。
本記事では、AI活用の事例や業務に活用するポイントなどを紹介します。AI導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

※ 記事制作時の情報です。

1.AI (人工知能) について

AIは日本語で「人工知能」といい、人間知的活動コンピューター模倣実現させる技術仕組みを指します。論理的推測経験による学習を行えるのが特徴です。

ただし、現時点普及しているAIは万能ではなく、特定用途指示を与えることにより効果発揮します。そのため、ユーザー側がAIの特徴理解したうえで、適切活用する必要があります。

2.AI活用の事例10選

AIはすでにさまざまな業界導入され、私たちの身近シーン活躍しています。ここでは、AI活用事例紹介します。

  • 物流× AIエージェント (倉庫業務最適化)
  • 通信×生成AI (業務効率化)
  • プロスポーツ×生成AI (観光プラン提案)
  • 自治体× AIドローン (事前防災推進)
  • 運輸小売/飲食×人流データ分析 (売上およびリピート率向上)
  • 農業× AI潅水施肥システム (農作物収量品質向上/省力化)
  • 金融×生成AI (業務効率化)
  • 自動車×画像認識AIを使った外観検査 (品質向上)
  • 医療×画像診断AI (診断業務効率化)
  • 自治体×データ分析 (人口推移把握)

2-1. 物流× AIエージェント (倉庫業務の最適化)


物流× AIエージェント (倉庫業務の最適化) のイメージ画像

KDDIグループフライウィールは、AIエージェント搭載データ活用プラットフォームConata Data Agent」をKDDI物流センター導入し、倉庫最適化実現しました。

倉庫内多様データを「Conata」に集約し、AIとシミュレーション技術により人員シフト設備稼働計画最適化非構造化データ活用可能となり、日々の意思決定にも反映できる体制構築しました。

その結果倉庫内ピッキング仕分け、キッティング、封かんが最適化され、スマートフォン出荷量従来比約1.4倍に増加し、設備処理数設計想定の約2倍を達成最小人員で高い生産性確保し、物流2024年問題などの構造的課題にも対応しています。

2-2. 通信×生成AI (業務効率化)

KDDIグループは、社内版ChatGPT「KDDI AI-Chat」を導入し、業務効率化生産性向上実現しています。

法人向けに生成AIソリューション提供するため、まず社内実証実験を重ね、知見ノウハウ蓄積既存システム生成AIの連携推進するために、本部長クラスプロジェクトオーナーとする「トップダウン」と、現場従業員が日々の業務効率化直結する活用方法を自ら見つけ出す「ボトムアップ」という、2つのアプローチを組み合わせています。

現在グループ全体で約1万人利用する「KDDI AI-Chat」は、すでに以下成果をあげています。

  • 1日かかっていたプログラミング作業が2~3時間完了するようになった
  • 集計が難しい自由記述形式アンケート結果効率的整理分析できるようになった
KDDI AI-Chatのキャプチャ画像

2-3. プロスポーツ×生成AI (観光プラン提案)

プロスポーツクラブはKDDIと連携し、生成AIを活用して試合前後最適観光プラン提案する実証実験実施しました。

プロスポーツ試合には、ホームチームファンだけでなく、遠方から訪れるアウェイサポーター多数来場するため、試合日程スタジアム最寄り駅への到着出発時刻来場者観光スタイルといった情報をもとにAIが自動観光プラン生成する仕組みを構築

さらに、生成された観光プランに対し、自然言語希望入力すると、その内容に応じてプランパーソナライズできる機能追加しました。

この実証実験を通じて、来場者数増加地域魅力発信を図るとともに、スタジアムと街の回遊宿泊促進による地域経済活性化目指しています。

2-4. 自治体× AIドローン (事前防災の推進)


地方自治体とKDDIは、AIドローンデジタル技術活用し、大規模災害による津波被害に備えた「事前防災」に取り組んでいます。

南海トラフ地震のような巨大地震発生した場合沿岸部津波被害集落孤立想定され、人や物資搬送困難となり生活深刻影響を及ぼすおそれがあります。

自治体×AIドローン (事前防災の推進) のイメージ画像

自律飛行型AIドローン「Skydio X10」は、高度映像処理技術によりリアルタイム空間把握し、障害物自動回避しながら飛行できる機体です。

両者は、このドローン被害想定される地域平時から配備活用しておくことで、有事の際には迅速かつ柔軟対応できる体制づくりを進めています。

  • ※ 外部サイトへ遷移します。

2-5. 運輸・小売/飲食×人流データ分析 (売上およびリピート率向上)

某鉄道会社は、10mメッシュでの人流データ分析可能な「KLA (KDDI IoTクラウド Data Market~Location Analyzer~) (外部サイトへ遷移します)」を導入し、売上顧客リピート率の改善実現しました。

グループ会社約50社でKLAを導入し、10mメッシュという細かい区画での滞在人口来街者/通勤者/居住者など属性別人流データリアルタイム可視化データを基にした戦略立案を行える基盤構築しました。

結果としてコインパーキング事業では、近隣人流動向に応じて夜間料金前倒しするなどの施策売上向上外食店でも客層可視化を通じて新業態メニュー人気度測定し、リピートアップ成功しています。

関連記事: お客さま導入事例 名古屋鉄道株式会社様

2-6. 農業× AI潅水施肥システム (農作物の収量・品質の向上/省力化)


農業×AI潅水施肥システム (農作物の収量・品質の向上/省力化) のイメージ画像

地方自治体では、AI潅水施肥 (かんすいせひ) システム導入により、農作業労力削減および作物品質収量向上実現しました。

AIとIoTを活用した「ゼロアグリ」を導入し、日射センサー土壌センサー取得するデータを基に、AIが潅水および施肥タイミングと量を自動判断し、点滴チューブ供給できる仕組みを整えました。

潅水施肥にかかる作業時間削減することで、「誘引作業」や「芽かき」といった品質向上に欠かせない管理作業時間を当てられるようになり、結果としてミニトマト品質向上収穫量アップ実現経験ノウハウが乏しい人でも安定した栽培可能となりました。

さらに、水・肥料使用効率化による資源節約作業環境改善にも寄与しています。

  • ※ 外部サイトへ遷移します。

2-7. 金融×生成AI (業務効率化)

某金融会社では、生成AIを活用した通話録音および音声テキスト化などの機能をもつ「KDDI Voice Viewer」を導入し、監査対応トラブル対応にかかるコスト大幅削減できる体制確立しました。

同社は、トレーディング業務における通話録音関連作業省力化するため、KDDIの「通話録音機能」と「KDDI Voice Viewer」を導入し、録音データテキスト化したうえで、日付電話番号・キーワード検索できるようにしました。

取引先との通話録音データ管理手間大幅軽減され、監査トラブル発生時キーワード検索などで効率的該当通話特定できるようになっています。

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2-8. 自動車×画像認識AIを使った外観検査 (品質の向上)

某自動車メーカーでは、外観検査業務精度向上効率化目的に、画像認識AIを活用した「AI×外観検査ソリューション (外部サイトへ遷移します)」を導入し、車体塗装欠陥エッジ部まで高精度検出できる体制実現しました。

AI×外観検査ソリューション (外部サイトへ遷移します)」は、KDDIグループ保有する膨大サンプルデータディープラーニング活用し、サビ検出ドローン点検など高精度外観検査実現しています。

導入結果従来画像検査手法では検出が難しかった細かな欠陥見逃さずに99%以上という高い判定精度実現しています。

2-9. 医療×画像診断AI (診断業務の効率化)

医療分野では、画像診断AIを活用して医師診断業務効率化し、特に深刻化する放射線科医不足を補う取り組みが進んでいます。AIが放射線科医読影業務支援し、患者放射線画像から異常所見自動抽出することで、診断効率向上見落としを減らす効果期待されています。

具体的には、放射線画像をもとにした「異常所見抽出」や「病変識別」「疾患名候補提示」「各臓器部位セグメンテーション」などを行い、結果活用した「レポーティング支援」などにAI技術応用されています。

さらに、新型コロナウイルス肺炎画像診断支援するAIシステム日本国内医療機器として承認され発売されるなど、医師負担軽減医療現場効率化支援する動きが加速しています。

2-10. 自治体×データ分析 (人口推移把握)

地方自治体では、「KLA (KDDI IoTクラウド Data Market~Location Analyzer~)」を導入し、市内人流リアルタイム可視化し、コロナ対策駅前再整備といった行政施策精度向上実現しました。

道路施設単位調査エリア時間帯設定し、市内人流リアルタイム可視化することで、夜間繁華街滞在人口把握して行動自粛の呼びかけなどに活用しました。

また、駅を利用する人の年齢性別居住地といった属性や、道路単位での自動車通行量取得することで、駅前再整備に向けた計画立案役立てています。

取得したデータ市長会見や市ホームページでの公表にも活用されており、庁内各部署での利活用も進むなど、EBPM (エビデンスに基づく政策立案) の推進スマートシティ実現市民サービス向上につながっています。

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3.AI活用のポイント

ここでは、AI活用成功に導くために重要な3つのポイント紹介します。

3-1. 目的を明確にする

AIを導入する際は「何を解決したいのか」「どの業務効率化したいのか」といった目的明確にすることが不可欠です。目的曖昧なまま導入すると、期待した成果が得られず投資対効果が見えにくくなります。

業務課題達成したいゴール具体的に定め、達成度を測るためのKPIを設定しておくと「どのようにAIを活用すべきか」「どこにどれだけ投資すべきか」を判断しやすくなります。

3-2. ガイドラインの整備を必ず行う

AIの利用には、倫理・セキュリティ・コンプライアンス観点から一定ルール必要です。例えば、生成AIを用いた文章作成顧客対応では、誤情報著作権侵害リスク注意しなければなりません。

組織として利用範囲確認フローを定め、従業員安心して活用できるガイドライン整備することが重要です。

3-3. 最新情報のキャッチアップを行う

AI技術進化スピードが早く、新しいサービス手法が次から次へと登場します。そのため、AI導入後定期的最新情報収集検証し、自社業務に取り入れる姿勢重要です。

また、業界動向法規制変化にも注意を払い、継続的運用ルール活用方法アップデートすることで、変化に合わせて柔軟対応できる体制が整います。

4.まとめ

AIはさまざまな業界活用が進み、業務効率化や新たな価値創出貢献しています。しかし、効果的導入するためには「解決すべき課題目的明確化」「倫理・セキュリティ考慮したガイドライン整備」「急速進化する技術規制へのキャッチアップ」が欠かせません。これらを踏まえてAIを適切活用することで、組織持続的成果を生み出し、競争力強化できます。

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AI活用を進める際には、信頼できるパートナー存在成功の鍵を握ります。KDDIは、AIの導入必要高度セキュリティセキュア環境提供から、導入時コンサルティング設計構築までをトータルサポートし、安心してAIを活用できる環境整備します。KDDIグループでは、お客さまのビジネス後押しする豊富なAIソリューション提供しています。

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