「つなぐチカラ」をよりシンカさせ、あらゆる社会課題に立ち向かう。
多数の次世代型低軌道衛星により高速・低遅延通信を提供します。
KDDIは『つなぐチカラ』でビジネス、ライフスタイル、社会をアップデートします。
場所にとらわれずつながるソリューションを、デバイスからセキュリティまで支援します。
KDDIは、グローバルビジネスの成長をお客さまと共に実現します。
CO2排出量の可視化から削減まで、一貫してカーボンニュートラル実現を支援します。
中小規模の事業者向けに特化したスマートフォンのご利用方法のご案内です。
中小規模事業者のやりたいことや変えたいことを、モバイルとクラウドの技術を用いてサポートします。
※ 記事制作時の情報です。
SoEとは、企業や組織が人々と積極的に関わるための仕組みやシステムを指します。単に情報を管理するだけでなく、顧客や従業員、取引先との対話や円滑な情報共有を通じて、信頼関係の構築や体験価値の向上を目指します。
スマートフォンのアプリやチャット、SNS、ビデオ会議ツールなどがその一例です。これらは直感的に使いやすく、迅速な対応ができるように作られており、企業と人との接点を支える役割を果たします。SoEは業務効率化にとどまらず、顧客や従業員にとって価値ある体験を提供し、組織への信頼やエンゲージメントを高めるための考え方です。現代のビジネスでは、スピード感や柔軟性を備えたSoEの活用は組織の競争力強化にもつながります。
SoEが発展した背景には、顧客ニーズの多様化と、それに対応するためのDX (デジタルトランスフォーメーション) の推進があります。インターネットとスマートデバイスの普及により、顧客は情報を即座に取得し、自分に合った商品やサービスを自由に選択できるようになりました。これに伴い、企業には、個別のニーズに応える柔軟な対応や、共感を生む体験の提供が求められるようになりました。
このようなニーズに対応するため、企業は従来の一方通行の仕組みに代わってリアルタイムかつ双方向のやりとりができるSoEの導入を進めています。さらに、DXの流れの中で、顧客との接点を再定義し、デジタル技術を活用して価値ある体験を創出することが競争力の源泉となっています。SoEは、そのような企業活動の中核を担う存在として、戦略的に発展してきたのです。
SoR (システム・オブ・レコード) とは、企業や組織が業務上で必要とする公式な記録やデータを正確に管理・保存するための情報システムです。会計、人事、販売、在庫などの履歴を記録し、業務はもちろん法的にも信頼できる情報源として機能します。財務システムや勤怠管理システムが代表例で、正確性、整合性、履歴管理が重視されます。
これに対して、SoEは、顧客や従業員とのコミュニケーションや体験の向上を目的とし、チャットやアプリを通じて関係性を築く仕組みです。SoRが「事実の記録」であるのに対し、SoEは「対話の促進」が主な役割です。SoRは企業活動の正確な基盤を担う存在であり、信頼性と統制性を重視する一方、SoEはスピード感と柔軟性に富んだ対応力を企業にもたらします。
SoI (システム・オブ・インサイト) とは、企業が蓄積したさまざまなデータを収集・分析し、有益な気づきや判断材料を導き出す情報システムです。顧客の行動履歴、業務データ、外部情報などを統合・解析し、需要予測、業務改善、サービス最適化などの意思決定に役立ちます。SoIは、AIや機械学習などの技術を用いて、記録されたデータを「活用可能な知見」に変換し、意思決定を支援するのが目的です。
これに対して、SoEは、顧客や従業員とのリアルタイムなやり取りを通じて、関係構築を深めることに主眼を置きます。SoIが「考える役割」、SoEが「つながる役割」を担っており、企業活動を異なる側面から支えています。SoIの力を活かすことで、企業は勘や経験に頼らず、データに基づく合理的で再現性のある判断を行うことが可能になります。
企業の情報システムは、主に「SoE」「SoR」「SoI」の3つの層で構成され、それぞれが異なる役割を分担しながら連携することで、企業のデジタル基盤を支えています。
3つのシステムは「SoRが記録を提供」「SoEが対話を生み」「SoIが洞察を導く」という流れで連動し、循環的に企業活動を支える関係にあります。
顧客や従業員との関係性を深めるSoEの活用は、企業の現場力や対応力を高める取り組みとして各社で広がっています。
SoE導入には、業務に合った形態の選定、対応デバイスの確認、使いやすさの検証が重要です。目的や環境に応じた柔軟な対応と、利用者視点での操作性確保が、導入効果を左右します。
SoE導入では、企業の目的や業務プロセスに適したシステム形態の選定が不可欠です。即時性や柔軟性を重視する場合はクラウド型やモバイル対応、既存システムとの連携を重視する場合はオンプレミスやハイブリッド型が現実的です。
また、利用部門の要件やセキュリティ基準、将来の拡張性、ベンダーのサポート体制、ユーザーの操作性といった観点を総合的に検討しましょう。こうした評価を踏まえて選定することで、導入後も持続的に活用できる基盤を整え、業務効率化と顧客体験の双方を確実に高められます。
SoE導入時には、業務で利用されるデバイスへの対応状況を確認することが欠かせません。PCやスマートフォンなど多様なデバイスが使われる中で、複数の環境でスムーズに動作することが利用者の利便性につながります。
特に現場作業や外出先での利用が想定される場合、モバイル端末への最適化やオフライン対応が導入効果を大きく左右します。加えて、セキュリティポリシーやMDM (Mobile Device Management、モバイルデバイス管理) との連携を考慮し、安全な運用を支えることも求められます。
導入前に対象デバイスや使用環境を十分に洗い出し、それに応じたシステム構成やUI設計を行うことが、持続的な活用基盤の確立につながります。
SoE導入時には、操作性の確認が欠かせません。日常的に利用するシステムであるため、直感的なUIや分かりやすいナビゲーションは、業務効率や定着率に大きく影響します。特に多忙な現場やITリテラシーに差がある組織では、複雑な操作が導入障壁となるため、シンプルで統一感のある設計が求められます。
導入前にはプロトタイプやデモ環境を用いて、実際の利用者に操作を試してもらいましょう。フィードバックをもとに改善を行うことで、導入後のトラブルを防ぎやすくなります。操作性の優劣はシステムの利用促進と長期的な定着に直結するため、機能だけでなく使い勝手のよさにも着目して評価することが大切です。
DXの進展に伴い、SoEの重要性はますます高まっています。SoEは、顧客や従業員などの利用者との接点に立つシステムです。使いやすく、リアルタイムに情報をやり取りできる環境を整えることで、従来の業務システムでは得られなかった新たな価値が生まれます。特に、スピード感や柔軟性が求められる場面では、現場の意思決定を迅速化し、業務プロセスの最適化を支える役割を果たします。
さらに、SoEはSoRと連携して真価を発揮します。企業全体の情報資産を活用し、直感的で有益な体験を提供することで、顧客満足度の向上や従業員エンゲージメントを高め、競争力のある組織づくりを支援します。
DX推進では、単なる既存業務のデジタル化にとどまらず、SoEを活用して、業務やサービスのあり方そのものを変革する視点が不可欠です。SoEの導入と活用は、真のDXを実現するための中核的要素といえます。
SoEは、顧客や従業員との接点において体験価値を高める仕組みであり、DXの中核を担う存在です。従来の記録中心のSoRとは異なり、対話や体験を軸に、柔軟かつ即応性の高い業務運営を可能にします。近年は、顧客ニーズの多様化やモバイル利用の拡大に伴い、直感的な操作性や多様なデバイスへの対応が求められ、SoE導入の重要性も高まっています。さらに、SoE・SoR・SoIを連携させることで、顧客接点の最適化や業務改善が促進され、結果として企業の競争力強化にもつながります。
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