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プラットフォームビジネスとは?主な分類や導入のメリット、注意点やリスクも解説

プラットフォームビジネスとは?
主な分類や導入のメリット、注意点やリスクも解説

2025 5/12
ネットビジネスが大きく拡大する中、注目を集めているのが「プラットフォームビジネス」です。個人と企業を結ぶクラウドソーシングサイトや動画配信サービスなど、さまざまなビジネスモデルが登場しています。参入することで企業は大きなメリットを享受できる一方で、留意しなければならないのは、このビジネス特有のリスクです。本記事では、プラットフォームビジネスの分類やメリット、注意点、成功のポイントなどを解説します。

※ 記事制作時の情報です。

1.プラットフォームビジネスとは

プラットフォームビジネスとは、インターネット上でサービス商品提供者ユーザーを結びつける場を提供するビジネスモデルです。例えば、企業ロゴデザインデザイナー発注する場合、多くのデザイナー登録されているプラットフォームがあれば、企業条件マッチする人を探しやすくなり、デザイナープラットフォーム登録することで、仕事効率的受注できるようになります。

このように、プラットフォームビジネス双方効率的取引できる環境提供し、利便性向上させるとともに、従来商取引にはなかった新たな仕組みを築きました。

2.プラットフォームビジネスの主な分類

プラットフォームビジネスは主に4つのモデル分類できます。参入する際は、モデル特徴把握したうえで、事業戦略に合わせた選択をすることが重要です。それぞれの特徴を詳しく解説します。


2-1. 仲介型


仲介型は、サービス商品提供者ユーザーを結びつけるプラットフォームビジネスです。不特定多数の中から業務依頼先を選べるビジネス形態クラウドソーシングサイトは、仲介型代表例です。
また、フリマアプリマーケットプレイスサイトも仲介型です。販売者購入者をつなぎ、多様売買取引機能提供します。仲介型個人企業利用しやすいため、幅広分野活用されています。

サービスや商品の提供者とユーザーを結びつけるイラストイメージ。

2-2. ソリューション型


決済アプリを使用し決済している女性。

ソリューション型は、特定業界業種向けに事業サービスを支えるデジタルツール提供するモデルです。代表的な例として、レジ管理ツール決済アプリなどがあります。これらのツールビジネスに欠かせないものが多く、一度導入されると、長期間にわたって継続利用される傾向があります。
その結果安定した収益見込めるのが特徴です。ユーザーの多くは企業であり、競合類似ツール比較されることも多いため、プラットフォーム提供者独自の強みや差別化ポイントを打ち出すことが肝要です。


2-3. コンテンツ型


コンテンツ型は、動画記事などのコンテンツユーザー提供するモデルです。映画ドラマ配信する動画配信サービスやX (旧Twitter)、FacebookなどのSNSが代表的です。ユーザーコンテンツの数が増加することで、さらなるサービス拡充につながり、プラットフォームとしての価値が高まります。ポイントになるのは、人気のあるコンテンツニーズに合わせたコンテンツ配信することです。ユーザーを増やしていくことで、収益性の高いビジネス展開できます。

スマートフォンでSNSをチェックする女性。

2-4. OS型


スマートフォン内のアプリストアアイコンのイメージ。

OS型は、アプリケーションシステムに加え、仮想サーバーストレージデータベースなどサービス基盤となるシステムユーザー提供するモデルです。AWS (Amazon Web Services) やスマートフォンのアプリストア代表例です。プラットフォーム上に魅力的アプリケーションが増えることで、ユーザーが集まり、多くの企業にとってアプリケーションを提供する場としての魅力が高まる好循環が生まれます。
成功ポイントは、ユーザーにとって使いやすい環境整備することと、アプリケーションシステム提供者簡単参入できる仕組みを構築することです。

3.プラットフォームビジネスの3つの収益モデル

プラットフォームビジネス収益モデルは、主に3つに分類できます。それぞれのモデルを組み合わせて収益効果の高いサービス展開することも可能です。


3-1. 手数料課金型

手数料課金型は、取引成立時に、利用手数料として料金徴収するモデルです。取引額の10%や20%など、一定割合手数料率をあらかじめ設定しておくのが一般的で、仲介型一部のOS型が取り入れています。

取引成立時のみ手数料発生するため、手軽利用できる点が特徴です。しかし、手数料負担を増やせば、ユーザー数の減少につながることもあり、手数料率設定ビジネス成否を分ける重要ポイントになります。


3-2. サブスクリプション型

サブスクリプション型は定額料金月額年額として徴収するモデルで、コンテンツ型のサービスで多く採用されています。いくつかの定額料金プラン用意しておき、料金に沿ったサービス選択できるモデル一般的です。ユーザーとしては、サービス利用する際に追加料金を気にする必要がありません。

このモデルユーザー数の増加売上拡大直結するのが特徴で、運営者長期的視点戦略を練ることが大切です。


3-3. フリーミアム型

フリーミアム型は、「フリー (無料)」と「プレミアム (有料割増料金)」の造語で、基本機能無料提供しながら、有料サービスも併せて展開するモデルです。特にソリューション型のプラットフォーム採用されています。基本機能無料で使えますが、より高度機能利用するには有料プランへのアップグレード必要となる点が特徴です。ユーザー無料機能を試しながら、有料プランへの移行慎重判断できます。

フリーミアム型の場合ユーザー有料サービス誘導する戦略重要です。

4.プラットフォーム事業のメリット3選

プラットフォームビジネスへの参入により、企業事業価値向上利益拡大双方実現できる可能性があります。メリットを詳しく解説します。

プラットフォームビジネスにみられる注意点やリスクのイメージ

5.プラットフォームビジネスにみられる注意点やリスク

参入しやすいプラットフォームビジネスですが、注意点リスクもあります。失敗を避けるためにも事前把握しておくことが大切です。

プラットフォーム事業のメリット3選のイメージ

5-1. 参入初期で集客に苦労する

プラットフォームビジネス参入初期集客苦労します。ユーザーが少ない状態のため、商品サービス提供者プラットフォーム価値を感じられません。一定数ユーザーが集まるまでは、広告宣伝などの認知活動不可欠です。その際、ポイント還元割引などの特典付与するキャンペーンを打ち出すことも利用促進有効手法となります。
このような施策準備するためにも、予算計画策定重要です。


5-2. ユーザー間のトラブルが発生する場合がある

取引される商品サービスの質を運営者ですべて管理することが難しいため、プラットフォーム上ではユーザー間のトラブル発生する場合があります。例えば、フリマアプリでは「期待したものと違うものが届いた」というクレームなどが発生します。
このようなトラブルへの対策として、問い合わせに対応するスタッフ配置トラブル防止する仕組みが必要です。また、悪意のあるユーザーに対しては、アカウント削除などの毅然とした対応が求められます。


5-3. 参入が遅れるとユーザーを増やしにくい

プラットフォームビジネス参入タイミング重要です。すでに競合プラットフォームが多くのユーザーを集めている場合価値提供差別化は難しい状況です。タイミングを逃すと、大規模割引キャンペーンなどを打ち出す必要に迫られ、膨大コストがかかるおそれがあります。できる限り、競合がいない段階参入することが理想であり、事業構想から準備期間短縮するなど、早期参入意識することが大切です。

6.プラットフォーム事業を成功させる3つのコツ

プラットフォームビジネス参入障壁が低い反面競争激化しやすい傾向にあります。こうした市場環境において、事業成功させるためのポイント紹介します。

1. ユーザーを増やすことに注力する

プラットフォームビジネス成功させるには、ユーザー十分確保必要です。ユーザーが増えることでプラットフォーム魅力が高まり、収益も伸びていきます。ユーザー確保するには、「新規獲得」と「継続」の両方に気を配ることが大切です。新規獲得ばかりに意識を向けて、一度利用しただけになってしまうユーザーが多くなれば、永続的集客コスト発生してしまいます。
長期間にわたって継続して利用してもらうためには、プラットフォーム改善を続けることが欠かせません。


2. コンセプトを明確にする

プラットフォーム利用してもらうためには、特定領域特化して事業展開するなど、コンセプト明確にして差別化を図ることが大切です。例えば、クラウドソーシングサイトは、大手サイトを含めて激しい競争を繰り広げています。
そこで、「プログラマー専門」「翻訳専門」などの特定領域特化したサービス展開すれば、ユーザーに対して特別価値訴求できるでしょう。


3. 適切な課金金額の設定

プラットフォームビジネスでは、課金設定成否を分けます。低額設定すればユーザーを増やしやすい一方収益は伸びにくくなります。
参入初期は「無料」などの思い切った施策効果的かもしれませんが、通常料金への移行タイミングなど難しい判断が求められます。ユーザー数の増加とともに、どの段階でどれくらいの料金発生させるかという計画について慎重考慮し、適切タイミング適正金額設定することが大切です。

7.まとめ

プラットフォームビジネス開発コストが低く、新規参入しやすいのが特徴です。しかし、競争が激しい市場では、差別化戦略が欠かせません。収益を得やすいコンセプトとビジネスモデル見極めて、できるだけ早く市場参入することが成功ポイントです。特に、初期段階で多くのユーザー獲得できるかどうかが、成否を分けます。
また、ユーザーを惹きつけるためには、コンセプト明確にし、納得感のある料金設定を行うことが重要です。

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