このページはJavaScriptを使用しています。JavaScriptを有効にして、または対応ブラウザでご覧下さい。

閉じる
閉じる
Webアプリケーションとは何か?Webアプリの例やWebサイトとの違いを解説

Webアプリケーションとは何か?
Webアプリの例やWebサイトとの違いを解説

2025 11/6
Webアプリケーションは、日常のあらゆる場面で活用されている身近な存在です。SNSやオンラインショッピング、インターネットバンキングなど、私たちがブラウザから利用している多くのサービスはすべてWebアプリケーションによって動いています。Webアプリケーションの定義やWebサイトとの違い、代表的な例や仕組み、さらに開発方法までをわかりやすく解説し、ビジネスの現場での活用事例も紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

※ 記事制作時の情報です。

1.Webアプリケーションとは

Webアプリケーションとは、インターネットを通じて利用できるアプリケーションのことを指します。利用者ブラウザを介してアクセスできるため、パソコンスマートフォン別途専用ソフトインストールする必要がありません。代表的な例としてメールサービスクラウドストレージオンラインショッピングカート機能などがWebアプリケーションです。どこからでも利用できる利便性の高さが、Webアプリケーションの大きな特徴といえます。

Webアプリケーションの利用イメージ

2.WebアプリケーションとWebサイトの違い

WebアプリケーションとWebサイト混同されやすいものの、役割明確な違いがあります。Webサイト企業団体などが情報発信することを主な目的としており、企業ホームページニュースメディアなどが典型的な例です。一方でWebアプリケーションは、ユーザー操作入力前提とした仕組みです。例えば、ニュースサイト記事を読むことが中心ですが、SNSでは投稿コメント検索といった機能提供されます。このように、単に情報閲覧するのか、あるいはユーザー能動的操作できるのかによって区別されます。つまり、Webサイトが読み物だとすれば、Webアプリケーションユーザーが使う場所といえるでしょう。

3.Webアプリケーションの例

代表的なWebアプリケーションには次のようなものがあります。

これらはすべて、ブラウザを通じて利用でき、端末を問わずアクセスできるという共通点があります

4.Webアプリケーションの仕組み

Webアプリケーションは、主にフロントエンド・バックエンド・データベースという3つの要素連携して動作します。

WebアプリケーションのUI・UXのイメージ

フロントエンドは、ユーザー直接目にして操作する画面部分です。HTMLやCSS、JavaScriptといった技術で作られ、Webページの見た目と操作性を担います。バックエンドは、フロントエンドからの要求に基づき、ユーザー認証データ検索加工といった複雑処理実行します。例えば、ログインフォーム入力された情報が正しいかを確認するのはバックエンド役割です。そしてデータベースは、会員情報商品データなどを保管する役割で、バックエンド必要に応じてここから情報を引き出します。ユーザー操作をきっかけに各要素がそれぞれの役割を果たしながら連携することで、ショッピングサイトなどの高機能サービス実現されているのです。

5.Webアプリケーションの開発方法

5-1. Webアプリケーションの開発言語

Webアプリケーション開発では、多様プログラミング言語利用されており、それぞれに固有特徴適用分野があります。以下主要な10のプログラミング言語とその特徴比較表で示します。

プログラミング言語 特徴
JavaScript Webページに動きをつけるための言語。近年はNode.jsによりサーバーサイド開発も可能。ReactやVue.jsなど豊富なフレームワークが強みです。
Python AI (人工知能) やデータ分析分野で有名ですが、Web開発も可能です。DjangoやFlaskといったフレームワークがあり、文法がシンプルで読みやすいのが特徴です。
Java 処理速度が速く、大規模で信頼性の高いエンタープライズシステムの開発に適しています。汎用性が高く、金融機関のシステムなどトラブル対応が強く求められる場面で採用されます。
PHP Web開発に特化しており、WordPressに代表されるCMSで広く利用されています。サーバーサイド言語のなかでは比較的学習コストが低いとされています。
Ruby フレームワーク「Ruby on Rails」が有名で、迅速な開発が可能です。「設定より規約」の思想で、少ないコード量で機能を実装できるため、スタートアップ企業で人気です。
C# Microsoft社が開発。「.NETフレームワーク」と組み合わせて使用され、特にWindows環境との親和性が高いです。企業向けの業務システム開発などで利用されます。
Go Google 社 が開発した言語で、並行処理に強く、高速な動作が特徴です。マイクロサービスアーキテクチャなど、拡張性が求められるシステムの構築に向いています。
TypeScript JavaScriptに静的型付けを追加した言語。大規模開発においてコードの品質と保守性を高める目的で採用が進んでいます。
Kotlin Java仮想マシン上で動作し、Javaとの互換性を保ちながら、より簡潔な記述が可能です。Android開発だけでなくWebアプリケーション開発でも注目されています。
Swift Apple社製の言語です。主にiOSアプリ開発で使用されますが、サーバーサイド開発でのWebアプリケーション構築も可能です。

これらの言語選択は、プロジェクト規模チームスキルパフォーマンス要件開発期間などを総合的考慮して決定することが重要です。

5-2. Webアプリケーションを開発する手順

次に、どのようにWebアプリケーション開発していくのか、その手順は次のとおりです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。


1. クライアントサイドで開発を行う

クライアントサイド開発 (UI) は、ユーザー実際に目にする画面インターフェースを形にする工程です。まずHTMLを使ってページ骨組みを作り、CSSで色やフォントレイアウトを整えて見た目を仕上げます。さらにJavaScriptを加えることで、メニュー展開入力チェックボタン操作に応じた画面の切り替えなど、動きのある仕組みを実装できます。近年ではReactやVue.jsなどのフレームワーク利用することで、効率的複雑動的処理を組み込むことが可能になりました。クライアントサイド完成度は、第一印象や使いやすさに直結し、ユーザー快適利用できるか (UX) を大きく左右します。そのため単に見ためを整えるだけでなく、直感的操作できるかどうか、目的操作に迷わずたどり着けるかなど、UI/UXデザイン全体配慮することが求められます。視覚的な美しさと操作性両立させることが、クライアントサイド開発最大役割といえるでしょう。


2. サーバーサイドで開発を行う

サーバーサイド開発は、ユーザーが行った操作裏側処理し、必要情報を返す役割を担います。例えば、ログイン画面での認証商品検索購入手続き、注文履歴保存在庫管理などはすべてサーバー動作しています。利用される代表的言語にはPHPやJava、Python、Ruby、C#などがあり、効率的かつ拡張性のあるシステム構築するために選ばれます。さらに、サーバーサイドデータベースとのやり取りや外部サービスとのAPI連携も担い、アプリ全体基盤として機能します。特に重要なのがセキュリティ対策で、個人情報暗号化アクセス制御不正アクセス防止策を講じることで安全性確保します。利用者の目には見えませんが、サーバーサイド安定性アプリ全体信頼性左右し、業務ロジックデータ処理安心して任せられる環境提供します。表には出ないものの、サービス根幹を支える非常重要領域です。


3. データベースを構築する

Webアプリケーションにとって、ユーザー情報商品データ注文履歴などを効率よく管理するためにはデータベースが欠かせません。代表的システムとしてMySQLやPostgreSQL、Oracle Databaseがあり、これらは「リレーショナルデータベース」と呼ばれる形式で広く利用されています。SQLという言語を使うことで、データ追加検索更新削除自在に行える点が特徴です。システム全体パフォーマンス安定性データベース設計の良し悪しに直結し、冗長性を避けるための正規化検索高速化するインデックス活用など、効率的仕組みづくりが求められます。また、セキュリティ対策定期的バックアップ障害時復旧手段をあらかじめ準備しておくことも重要です。さらに、大量アクセス膨大データ処理に耐えられる拡張性を持たせることで、サービス成長長期的運用にも対応できる強固基盤が整います。こうして設計されたデータベースは、アプリ信頼性を支える要となります。

6.Webアプリケーションが活用されている事例

Webアプリケーションは今やさまざまな業界活用されています。小売業ではECサイトをはじめ、購買履歴に基づいた顧客管理システム導入され、販売促進在庫最適化役立っています。金融業界ではオンラインバンキング証券取引サービス一般化し、店舗に行かなくても安全かつ迅速取引を行えるようになりました。

教育分野でもオンライン学習試験監督システム整備され、時間場所にとらわれない学びの機会を広げています。医療業界では電子カルテ予約管理普及し、患者対応効率化診療質向上につながっています。さらに飲食業ではモバイルオーダー予約アプリ定着し、スムーズ接客顧客満足度向上実現しています。物流業においても在庫管理配送追跡必須仕組みとなり、正確迅速流通を支えています。いずれも共通しているのは、業務効率化顧客サービス向上同時実現している点です。こうした取り組みによって、Webアプリケーション業界を問わず欠かせない存在となり、今後活用の場は広がり続けるでしょう。

Webアプリケーションの活用イメージ

7.まとめ

Webアプリケーションは、いまや生活ビジネスに欠かせない存在となりました。Webサイト情報提供を主な目的としていたのに対し、Webアプリケーションユーザー操作入力に応じて機能提供する点が特徴です。画面担当するフロントエンド処理を担うバックエンド情報保存するデータベース連携することで、便利高機能サービス実現されます。さらに、選択する開発言語設計工夫によって、安全性や使いやすさが大きく左右されます。今後新技術進歩とともにWebアプリケーション進化を続け、社会を支える基盤としてその重要性を高めていくでしょう。

Webアプリケーションの導入や活用をご検討中の方は
KDDIへご相談ください

業務効率化や新しい働き方を実現するためには、Webアプリケーション導入効果的活用が欠かせません。KDDIでは、Microsoft 365をはじめとした多様クラウドサービス提供し、セキュリティ確保から運用サポートまで、企業のDXを幅広支援しています。お客さまの業務最適ソリューション導入し、生産性向上や働き方改革実現したい方はKDDIへご相談ください。

関連記事


ピックアップ