機能一覧

オンプレミスのようなお客さま専有の物理サーバー (ベアメタルサーバー) を提供します。
サーバー管理はKCPSのAdmin Console (お客さまポータル) からオンラインでお手軽にご利用いただけます。
ベアメタルサーバーは従来の仮想サーバーと異なり、お客さまが任意のOS環境を構築することや、ハイパーバイザー (サーバー仮想化ソフト) を用いて仮想マシンを構築することが可能です。設計の自由度を必要とするプライベートクラウド構築に最適です。
KCPS ベアメタルサーバーは、KCPSの専有サーバー (Premium)・共有サーバー (Value)・ファイルサーバーと相互接続することで柔軟なシステム構築が可能です。

ベアメタルサーバーを4種類のスペックで提供します。

ベアメタルサーバーへホストOSを⾃動構築し、OSライセンスの⽉額提供をします。

VMwareの仮想化ソフトウエア、およびゲストOSを月額提供します。
仮想環境構築・OS環境構築はお客さま自身で実施いただきます。

ベアメタルサーバー内のディスクを消去するBlancco 社の消去ソフトウェア、および消去レポートの管理用コンソール (クラウド) をご利用いただけます。ライセンスを利用した量に応じてご利用料金が発生いたします。データの消去・消去証明書発行はお客さま自身で実施いただきます。

OS起動ドライブおよび追加ディスクのデータは、Admin Consoleでの操作により、バックアップストレージに保存できます。バックアップストレージは、国内2サイトのデータセンターに生成され、万が一、1つのデータセンターが被災しても、データが失われません。
加えて、サイトバックアップ機能によりDRサイトで継続して稼働が可能です。

マネージドオプションは、お客さまのご利用システムに応じた最適な監視を自動で設定するBasicと、別途お申し込みいただくことで障害対応・定常作業も行うProfessionalがあり、お客さまのクラウド基盤の運用業務の負荷を軽減します。

「KCPS」のAdmin Console (お客さま用管理コンソール) からシステム用途を選択し、ボタンを数クリックするだけで、「KCPS」と連携している株式会社はてなの監視ツール『Mackerel (マカレル)』へ自動的に設定が完了し、監視を開始します。監視設定の内容は、KDDIが長年のキャリア運用で培ったオリジナル基本監視設定です。

マネージドオプションBasicをLinux仮想サーバーのリソース監視にご利用いただいているお客さま向けの追加監視機能です。ロール (サーバーの役割) ごとに平常時のリソース使用状況を機械学習によって分析し、普段と異なるリソース使用状況となった場合に検知できます。本機能はBasicのオプションで別途料金が発生します。

マネージドオプションのBasicをご利用のお客さまは、別途お申し込みいただくことでProfessionalもご利用いただけます。なおその際は、Professionalの利用料金が発生します。

■障害一次対応

「KCPS」上にあるお客さまの仮想サーバーで発生した、OS・ミドルウェア・アプリケーションの障害について、KDDIが障害の一次切り分けから、調査・復旧対応までお客さまに代わり実施します。
障害内容によっては、KDDIが一次切り分けをした上で、お客さまが運用保守を委託されているベンダーに対してKDDIより調査・復旧を依頼することも可能です。
なお、お客さま仮想サーバーの復旧対応を的確に実施するために、運用要領書を取り交わします。

⟨障害時一次対応イメージ⟩

■Windows (R) パッチ適用代行

「KCPS」上のお客さま仮想サーバーのWindows (R) OS (お客さま持込みOSは除く) パッチの適用と動作検証 (注) をKDDIが代行します。
また、動作検証で不具合が発生した場合の切り戻しまで含めて実施します。
なお、作業時間帯は平日夜間とさせていただきます。お客さまで詳細な時間の指定はできません。

⟨パッチ適用代行イメージ⟩

■Windows (R) 技術サポート

「KCPS」上にあるお客さま仮想サーバーのMicrosoft (R) 製品について、お客さまからの技術的なご質問をKDDIのエンジニアが調査を行い、ご回答します。
あわせて、『Mackerel』の監視設定に関するご質問にもお答えします。

お客さまの要望に応じて、システムの構築、運用、監視を行います。

Rackspace Private Cloud powered by VMwareは、シングルテナントでVMware基盤の構築・運用をご検討されているお客さま向けに、KCPSのベアメタルサーバーでプライベートクラウド基盤の構築から運用を支援するマネージドサービスです。
Rackspace社の知識と経験豊かなマネージドサービスにより、プライベートクラウドの管理コストや運用の負担を減らし、プライベートクラウドならではのセキュリティ、パフォーマンスのメリットとコストメリットを両立できます。
コストと時間のかかるアプリケーションリファクタリングを必要としないので、クラウドへ安全でスムーズな移行が実現します。さらに、VMware NSX、vSAN、vRealize SuiteなどのVMwareの管理ツールやインフラストラクチャによって、お使いのアプリケーションを引き続き活用することができます。
優れたサービスレベル目標、24時間365日のサポートと迅速なレスポンスタイムにより、日常的に使用しているVMwareプラットフォームのパフォーマンスを劣化させません。

KDDIが「KCPS」上にファイルサーバーを構築しご提供します。ファイルサーバーに必要なアプリケーションも標準提供し、ストレージ容量/サーバーの追加は「KCPS」のAdmin Console (お客さまポータル) からオンラインで手軽にお申し込みいただけます。グラフを使ったリアルタイムなご利用状況の確認や、高負荷状態などの異常をメールで即時にお知らせする通知機能と、再起動ツール・正常性確認ツールで簡単に復旧/確認が可能となり、安心してご利用いただけます。また、ストレージ機器は、オールフラッシュアレイ (SSD) (注) を採用し、高速な読み書きを実現します。

爆発的に増加するデータ (動画/画像/文書/ログなど) を、無制限で保管できる拡張性とErasure Coding (分散データ格納方式) で、安心して預けることができます。保管データの損失・破壊がないことを示す値である堅牢性が99.999999999999% (14ナイン) (注1) のクラウド型ストレージサービスです。
イントラネットサービスである「KDDI Wide Area Virtual Switch」・「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」との接続が標準提供された「KDDI クラウドプラットフォームサービス」は、クローズド環境 (注2) でもご利用いただけることから、セキュアで安全なデータ転送が可能です。

Admin Console操作画面

オブジェクトストレージをご利用いただくためのバケットの作成/削除、APIキーの払い出し/削除やバケットごとのクォータ設定など、各種情報の確認や設定が可能

詳細は、以下のガイドをご参照ください。

REST API (Amazon S3互換)

オブジェクトに対する各種操作が可能

詳細は、以下のガイドをご参照ください。

SDK

Java SDKのご利用について

詳細は、以下のガイドをご参照ください。

オブジェクトストレージについて、お客さまのご利用用途や使い方に対応する各種ツールをご提供します。

詳細は、以下のガイドをご参照ください。

オブジェクトストレージをWindowsサーバーなどのバックアップ先とすることで、ストレージ設備のコスト削減、IT部門の運用負荷を軽減。

ネットワークは、インターネットおよび閉域イントラ網からの接続に対応し、標準ファイアウォールとロードバランサー (負荷分散装置) をサーバー利用料にてご利用いただけます。

「KCPS」上の仮想サーバー (Premium/Value) およびベアメタルサーバーと、「TELEHOUSE」(注1) に設置したお客さま指定機器を同じセグメントで接続、利用することが可能となり、クラウドとデータセンターを併用して利用する際の設計が簡単になります。

標準ファイアウォールは、KCPSをご利用開始時に無料で提供されるファイアウォールです。
標準ファイアウォールでご利用いただける機能は以下となります。

• IP/Portの開放および制限
• NAT (静的・動的)
• Port転送

有料オプションとして、1Gbpsのインターネット接続を料金固定でバンドルし、次世代ファイアウォール機能を備えた拡張ファイアウォールをご利用いただけます。
拡張ファイアウォールをご利用いただくことでDMZセグメントが追加され、ご利用いただけるグローバルIPアドレスも追加されます。
標準ファイアウォールと拡張ファイアウォールを両方ご利用いただくことも可能です。

標準ファイアウォールと拡張ファイアウォールの比較については以下のとおりです。

標準ロードバランサーは、KCPSをご利用開始時に無料で提供されるロードバランサーです。
標準ロードバランサーでご利用いただける機能は以下となります。

• 負荷分散
  
• セッション維持

有料オプションとして、高機能かつ多機能なソフトウエア型Ｌ7/Ｌ4ロードバランサーをご提供いたします。
拡張ロードバランサーのテンプレートを利用し仮想サーバーを作成することで利用可能となります。
また、仮想サーバー上で動作するため、いずれのセグメントにおいても利用が可能です。
標準ロードバランサーと拡張ロードバランサーを両方ご利用いただくことも可能です。
拡張ロードバランサーは2種類ラインアップされており、お客さまにて選択いただけます。

• Ivanti Virtual Traffic Manager
• A10 vThunder

標準ロードバランサーと拡張ロードバランサーの比較については以下のとおりです。

Admin Consoleでは、サーバーや追加ディスクの作成・削除、オブジェクトストレージを利用するためのバケットやAPIキーの作成・一覧表示・削除、ネットワークの各種設定、利用状況の確認などが可能です。

Admin Console機能一覧

Information system Security Management and Assessment Program: 通称、ISMAP (イスマップ) は、情報セキュリティ監査の枠組みを活用した評価プロセスに基づいて、政府が求めるセキュリティ要求を満たしているクラウドサービスをあらかじめ評価・登録することにより、政府のクラウドサービスの調達におけるセキュリティ水準を確保し、円滑に導入できるようにすることを目的とした制度です。各政府機関は原則として、ISMAPクラウドサービスリストに掲載されているものの中から調達を行います。

クラウドサービスを安心して利用できることを目的として制定されたISO27017は、国際標準化機構 (ISO) により発行されたクラウドセキュリティに関する国際規格です。今回の認証は、KDDIがIaaSのクラウドサービスプロバイダーとして、当社の提供するKCPSがISO 27017に沿って適切に管理・運用されていることを独立した第三者監査人が認定するものです。

ISO 27017認証取得によって、多くのお客さまの重要なシステム基盤としてKCPSをより安心して利用いただけます。
なお、本認証はISMS認証 (ISO/IEC 27001) のアドオンとしての認証であり、ベースとしてISMS認証が必須になっています。

お客さまに高品質なサービスをお届けし、安心してご利用いただくため、KDDIでは『金融機関などコンピュータシステムの安全対策基準 (注7)』に対するさまざまな取り組みを行っています。