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移動の問題を解決。研修・教育に生かせる高画質VR
Smart Workコラム vol. 14

移動の問題を解決。
研修・教育に生かせる高画質VR

2021 4/20
移動や集会の制限が求められるなか、課題となっているのが、社員研修や教育です。例えば、人事異動で遠い場所にあるオフィス・工場で働くことになる場合、現地で事前研修を受けるには時間もコストもかかりますし、オンライン研修はどうしても受け身になりがちです。これを解決するのが、KDDIが開発・提供する「ガイドVR -12K-」。
このソリューションが業務課題をどのように解決するのか、KDDI株式会社 ソリューション事業本部 サービス企画開発本部 5G・IoTサービス企画部 ビジネス開発グループリーダー 大川 祥一が解説します。
※ 記事内の社名、部署名、役職は取材当時のものです。

VRで遠隔地への移動負荷を軽減

—「ガイドVR -12K-」とは、どのようなソリューションなのでしょうか。

大川 ヘッドマウントディスプレイ型VR端末装着し、360度12Kの高画質なVRを提供するサービスです。

圧倒的高画質であることに加え、VRを体験している人と「視点共有」ができる点が、「ガイドVR -12K-」の特長です。
通常のVR体験者は、自分以外の人が何を見ているのか分かりませんが、このサービスでは、複数人体験した場合自分以外の人がどこを見ているのかわかります。
なので、同じ体験共有してコミュニケーションを取ることができますし、VRのガイド役の人も、体験者視点を追いながら、見てほしい箇所視点誘導することができるのです。
この視点共有機能はKDDI総合研究所開発したものです。

ガイドVR

ほかの体験者と視点や音声を共有することが可能

—VR体験を共有できるんですね! 大変ユニークな機能ですが、どのようなきっかけで開発したのでしょうか。

大川 ある時、チーム内で「VR体験を別の人がスマートフォンで見えるようにしたらどうなのか」という話が出たんですね。自分の隣で同じVR素材体験している人が見ている視点可視化したら、お互いが見ている場所がわかり、新しいコミュニケーションができるのではないかと考えました。


ビジネスではどのような分野適用できますか?

大川 プロトタイプ開発したのは2018年のことで、当時は「移動時間がかかる離れた場所に行く」という課題解決を考えていました。
たとえば不動産内見は、気になる物件を一つ一つ回る必要がありますが、VRで一通物件内部確認を済ませれば、本当に気に入った物件に絞って効率的リアル確認できます。
スマートフォン体験者がVRのどこを見ているのか確認できるので、ガイドする不動産会社は、見て欲しいところに視点誘導できますし、ファミリー物件場合は、家族それぞれどこが気に入って何をチェックしているのか、会話しながらバーチャル内見ができます。

旅行では、宿泊予定ホテル・旅館をVR体験してから予約できます。似たケースでいえば、留学斡旋事業者が、留学希望者学校施設雰囲気をVR体験してもらうことで、留学先選定支援するといった取り組みを行っていますし、そのほか高画質を生かして、例えば自動車ディーラー営業業務などにも役立てていただけると思います。


導入事例

  • ※ 別途、ガイド用の端末(Galaxy A30)のご購入が必要となります。

また、このコロナ禍でそもそも「遠くに移動する」ことが難しくなりました。このため異動時入社前研修教育にも支障が出るようになりましたが、そうしたケースでもこの「ガイドVR -12K-」は支援することができます。


360度12Kの高解像度画像、視点共有でリアルな研修・教育を実現

人事研修教育分野で、「ガイドVR -12K-」はどのように貢献できるのでしょうか。

大川 KDDIではVRを新入社員研修適用し、遠隔地施設紹介実施しました。
県をまたいだ移動をせずに、施設リアル体験できることで、施設に関する理解関心が深まります。

研修中受講者視点がどこにあるのかを把握できるので、講師側レクチャーしたいところへ注意を促せますし、実際研修を受けた新入社員も、かなり印象に残ったようです。

また、異動で新しい職場工場などに行く場合事前設備状況をVRで確認しておくことで、異動後にも業務スムーズに進められるでしょう。その際に大きく貢献するのが、360度12Kの高画質なVR空間です。

実は、VRは360度全体解像度表現しており、実際に見えている視野角は120度なので、このサービス場合、見えている視界画質は4Kになります。一般的なVRで4K画質となると、データ量が多くなって首を振るなどの動作画像がついていきません。
逆に動作視野一致させようとすると解像度をかなり落とさざるを得ない。
そこをこのサービスでは、パートナー企業さまの画像圧縮技術を使って通信遅延解消し、体験者視点の動きと画像表示一致させられる、高画質なVRを実現しました。ここがこのサービス一番ポイントです。


視点共有高解像度のVR環境で、研修教育にも大きく貢献できるのですね。

大川 そうですね、360度12K画像評価いただき、教育現場に生かしている事例があります。京都大学フィールド科学教育研究センター 芦生研究林です。
実際の林の場所はかなり遠いのですが、「ガイドVR -12K-」を導入して森林環境高解像度再現しているので、現地に行かなくてもバーチャル実習見学しているそうです。

ほかにも、移住誘致にこの「ガイドVR -12K-」を活用している自治体があります。
これも現地まで行かなくても住居環境リアル体感してもらうことで、移住誘致役立てているようです。

VR環境

今後機能拡張活用ユースケースのさらなる展開について教えてください。

大川 機能拡張ではないのですが、スマートフォンやパソコンのWebブラウザで360度画像閲覧できる仕組みを備えているので、WebブラウザからのVR体験活用いただけるようにご提案していきたいと考えています。

なお、この「ガイドVR -12K- 」は、KDDIのモバイル回線からコンテンツアップするクラウド、VR端末スマートフォンまでを1セットでご提供します。私どもで360度画像制作サポートすることもできますので、ぜひいろいろな用途でご活用いただきたいです。

大川 祥一

KDDI株式会社
ソリューション事業本部
サービス企画開発本部 
5G・IoTサービス企画部 ビジネス開発グループリーダー

大川 祥一


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