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コロケーションとは?ハウジングサービスの違いや選定ポイントを解説

コロケーションとは?ハウジングサービスの違いや選定ポイントを解説

2026 4/9
「サーバーを自社で保有しながら、高度なセキュリティや安定した電源・空調環境を確保したい…」と感じることはありませんか。社内に物理的な機器の設置スペースを確保できず、置き場所に悩む企業も少なくありません。
コロケーションとは、データセンター内のラックや区画に自社機器を設置し、電源や空調、入退室管理などのインフラ基盤を利用する形態です。
本記事では、コロケーションの概要やハウジングとの違い、種類、メリット、選び方、契約前の注意点を解説します。BCPやコスト面の考え方に加え、現地作業が必要となる場面も紹介します。

※ 記事制作時の情報です。

1.コロケーションとは何か

コロケーション (co-location) とは、「共同設置」「同じ場所配置すること」を意味する英語です。IT分野では、自社サーバーネットワーク機器などのIT機器外部施設設置し、設備回線などのインフラ共同利用する形態を指します。

自社ですべての設備保有管理するのではなく、データセンター事業者提供する安全安定した環境活用できる点が特徴です。

関連サービス: データセンターサービス

1-1. IT分野での意味


IT分野におけるコロケーションは、データセンター内のラック区画を借りて自社サーバーネットワーク機器設置し、建物電源空調回線の引き込み、入退室管理などの基盤データセンター側の設備利用します。

例えば、社内サーバールーム手狭増設できない場合機器だけをデータセンターへ移して運用します。自社ビル内のサーバールーム比較して、耐震性耐火性冗長電源構成などが強化されているため、回線電源を整えやすく、可用性災害対策も含めた一元管理がしやすい点がメリットです。

IT分野での意味のイメージ画像

2.データセンターでの利用

コロケーション利用する際は、全体の流れと確認すべきポイントを押さえておくと検討しやすくなります。全体像以下のとおりです。

  • サービス仕組
  • 提供環境設備
  • 主な利用企業目的

2-1. サービスの仕組み

コロケーションサービス利用する際のおおまかな流れを紹介します。

要件整理
 機器ラック数、電源容量回線要件保守範囲決定

契約
 利用ラック区画電源回線作業申請ルール確定

機器搬入
 日時申請し、作業者情報登録して搬入

設置接続
 指定場所設置し、回線接続疎通確認を行う

運用
 24時間監視システムにより、温度電源・ネットワーク状況常時監視障害時手順に沿って連絡し、必要に応じて現地作業申請

入退室許可制で、ICカード生体認証による本人確認入退室ログ施錠監視カメラ警備員常駐などにより不正アクセスセキュリティリスクを抑えます。

2-2. 提供環境と設備

設備項目 内容の例 目的
電源 二重化電源、UPS、分電盤、非常用発電機 停電や故障の影響を減らす
空調 冷却設備、温湿度管理 過熱を防ぎ故障を減らす
監視システム 監視カメラ、設備監視 異常を早く把握する
セキュリティ ICカード、生体認証、監視カメラ 不正侵入を防ぐ
通信回線 マルチキャリア対応 通信の冗長化

UPS (無停電電源装置) は瞬間的停電でも機器停止しないよう電力供給し、発電機へ切り替わるまでの時間カバーします。非常用発電機は、停電長引場面稼働継続させるために不可欠設備です。

2-3. 主な利用企業と目的


主な利用企業と目的のイメージ画像

コロケーションは、さまざまな業種規模企業活用されています。通信事業者は、全国拠点ネットワーク機器分散配置し、安定した通信環境整備するために、回線設備に近い場所多数ネットワーク機器構築します。

中小企業では、自社サーバールーム構築するコスト管理負担削減する目的利用されます。初期投資を抑えながら、電源空調などの整った基盤を借りられるため、設備面負担見直目的でも選ばれます。

また、BCP (事業継続計画) 対策としても有効です。オンラインサービス企業では、東京に加えて大阪データセンター用意し、拠点分散でBCPに備えることで、災害時業務を止めないためのインフラ基盤として活用しています。

3.ハウジングとの違い

コロケーションハウジングは、どちらもデータセンター機器を置く点は同じです。「自社機器データセンター設置するサービス」を広くコロケーションと呼び、その提供形態の一つがハウジングとして整理されます。

コロケーションハウジングの主な違いは、提供スペース規模設計構成自由度です。借りる単位運用自由度が異なるため、自社管理したい範囲基準に選ぶと判断しやすくなります。

比較項目 コロケーション ハウジング
目的 冗長化・高可用性・拠点分散 安全な設置環境の確保
借りる単位 ラック/区画/部屋など 1台~少数のサーバー向けスペースが中心
想定規模 中〜大規模構成にも向く 小規模から始めやすい
構成の自由度 電源容量・回線構成など自由度が高め 事業者側の枠内で設置・運用が多い
運用の前提 自社で機器を用意し運用する 設置環境提供が中心、保守支援はオプション

4.コロケーションの種類

コロケーションは、借りるスペース単位に応じて大きく3つに分かれます。機器台数セキュリティ要件将来増設計画に合わせて選びましょう。

  • 専用ラック
    1社専用で1ラック単位契約する形態です。機器構成自由度が高く、中規模以上システム運用に適しています。セキュリティ面でも物理的他社区分けされるため安心です。

  • 共有ラック
    1ラック複数社で分けて使う形態です。1~数台設置から始めやすく、初期費用を抑えたい場合に向いています。一方で、使えるスペース電源容量契約条件に基づいた範囲での利用となります。

  • 専用ルーム
    ラック単位ではなく、部屋単位区画専有する形態です。機器台数が多い場合や、入退室管理自社要件に寄せたい場合に向いています。高度セキュリティレイアウト自由度確保できる反面必要面積が増えるほど費用も大きくなります。

5.コロケーションの利用メリット

コロケーション利用により、自社内で抱えていた設備面不安運用手間を、外部施設環境活用して軽減しやすくなります。主なメリット以下の3点です。

  • 運用リスク軽減
  • コスト効率向上
  • BCP対策強化

5-1. 運用リスク軽減


コロケーションは、耐震構造免震設計を備えたデータセンター運用できるため、災害による拠点被災サーバー停止するリスク低減できます。電源もUPSで瞬断吸収し、非常用発電機停電長引場面に備えられます。

また、入退室管理監視カメラ警備体制などにより、機器への不正接触を抑えやすい点も特徴です。オンプレミス同等設備整備するよりも、設備面負担を抑えつつ、安全性を高められます。

運用リスク軽減のイメージ画像

5-2. コスト効率向上

自社サーバールーム新設増設せずに済み、空調電源工事などの設備投資を抑えられます。ラック単位段階的拡張できるため、コスト最適化しやすい点が強みです。

また、オフィス内の設置スペース専用空調維持費不要となり、電気代保守費用見直しにつながります。

一例として、データセンター集約した企業移行前比較して総コストを約50%削減した事例があります。専任要員工数削減され、設備費人件費適正化可能です。

5-3. BCP対策強化

BCPでは、災害発生時にも基幹システム顧客対応業務 (受注処理) 、社内連絡を続けられる体制が求められます。コロケーションなら、耐震性に優れた施設二重化電源空調、24時間監視体制前提システム構築することが可能です。

さらに、東京大阪など遠隔地機器データ分散配置し、平常時からバックアップレプリケーションを行えば、同時被災リスク低減できます。万が一、片方拠点障害が出ても、切り替えによって業務継続しやすくなり、復旧作業計画に沿ってスムーズに進められます。

6.コロケーションサービスの選定ポイント

コロケーション設置後移設容易ではないため、選定段階運用のしやすさを見極めることが重要です。以下観点ごとに、確認すべきポイント解説します。

  • 最適立地
  • セキュリティレベル
  • サポート体制
  • 拡張性柔軟性

6-1. 最適な立地

立地は「アクセス性」と「BCP対策」のバランス検討します。機器搬入交換配線変更などで現地作業発生する場合オフィスからの移動時間入館手続きの負担が少ない立地だと運用スムーズです。障害時現地対応に入るまでの時間短縮でき、復旧見通しを立てやすくなります。

一方で、BCPを重視する場合は、本社主要拠点と離れた地域を選ぶことが有効です。現地作業頻度遠隔地分散効果比較し、自社体制に合う場所決定しましょう。

6-2. セキュリティレベル

物理セキュリティとしては、ICカード生体認証による入退室管理監視カメラ常時録画警備員常駐有無確認します。ラック単位での施錠ログ管理可能かどうかも重要ポイントです。

ネットワーク面では、ファイアウォールやIDS/IPS (注1)導入状況通信暗号化対応などを確認します。特に生体認証はなりすまし防止有効であり、暗号化技術データ漏えいリスクを抑える基本対策です。物理論理両面多層防御構成されているかを見極めます。

  • 注1) Intrusion Detection System(不正侵入検知システム)とIntrusion Prevention System(不正侵入防御システム)の略称です。

6-3. サポート体制

24時間365日の監視体制があると、夜間休日でも異常検知から連絡までが滞りなく行われ、初動の遅れを防げます。あわせて、電源再投入機器再起動ケーブル差し替えなどの一次対応代行できるかによって、現地へ赴く回数が変わります。

緊急時は、連絡手段受付時間、駆け付けまでの目安部品交換まで対応できるかを事前把握しておくと安心です。

また、リモート操作対応できる範囲と、現地作業必要ケース整理し、迅速エスカレーション体制が整っているかを確認します。夜間休日対応可否は、可用性確保観点から特に重視すべき項目です。

6-4. 拡張性と柔軟性

将来的サーバー増設ストレージ追加に備え、機器追加できる余地があることを確認します。ラック追加可能か、同一フロア拡張できるか、増設時作業手順制約が増えないかがポイントです。

電源は、現在消費電力だけでなく、増設後電源容量確保できるかを確認してください。1ラック当たりの供給上限回路追加可否が分かると、構成変更見通しが立てやすくなります。

また、空きスペース確保できても、発熱が増えると冷却が追いつかない場合があります。空調方式ラック配置ルールホットコールドアイル (サーバーの熱い排気と冷たい吸気分離する手法) など冷却効率考慮した運用可能かを確認し、増設後安定稼働できる条件見極めましょう。

7.コロケーション利用時の注意点

コロケーション導入前に、契約条件運用責任分担トラブル時の対応方法確認しておくと、想定外手戻りを減らせます。

  • 契約前確認
  • 運用責任範囲
  • トラブル対応策

7-1. 契約前の確認

料金ラックユニット月額だけでなく、電源容量回線保守の含まれ方によって総額が変わります。初期費用工事費増設時追加料金まで前提をそろえ、同じ条件見積もりを取ると、各社の差が明確になるでしょう。

また、最低利用期間違約金更新単位解約申請締切移設計画直結します。障害時一次対応 (再起動配線作業など) をどこまで依頼できるかも重要ポイントです。追加オプション範囲は、契約条項文言まで詳細確認します。

7-2. 運用責任範囲

コロケーションでは、建物電源空調物理セキュリティ事業者側責任範囲です。一方サーバー機器ネットワーク機器管理、OS設定データ保全利用企業側責任となります。

例えば、サーバー故障時ハードウェア交換原則として利用企業対応しますが、電源投入ケーブル差し替えを代行してもらえる場合があります。責任範囲については、図解などで整理して共有しておくとわかりやすくなります。

7-3. トラブル対応策

障害発生時は、まず利用企業監視システム異常検知し、事業者連絡します。原因の切り分けは回線電源機器の順に進めると判断に迷いが生じにくく、効率的です。回線電源といった施設側に関わるトラブル事業者が、サーバーなどの自社機器については利用企業対応にあたります。

疎通確認手順判断基準、切り戻し条件事前整備し、連絡先夜間対応方法明確にしましょう。また、リモートでの操作だけでは解決できない物理故障ケーブル断線などの事態に備え、入館申請手順報告フローを定め、現地派遣体制を整えておく必要があります。特に遠隔地データセンター利用している場合スタッフ移動時間復旧の大きな妨げとなりかねません。

こうした課題に対し、24時間365日の体制を持つ運用代行サービス活用することで、属人化を防ぎながらシステムダウンタイムを抑えられます。

8.まとめ

コロケーションデータセンター堅牢設備を使い、自社機器設置して運用する方法です。導入後の行き違いを減らすには、費用条件責任分担障害時対応手順事前にすり合わせておくことが欠かせません。

見積もりは電源回線保守範囲まで同条件比較し、契約では最低利用期間違約金一次対応範囲詳細確認します。運用手順文書化して残しておけば、担当変更があってもスムーズ運用継続できます。将来的増設予定がある場合は、電源容量スペース上限把握しておきましょう。

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コロケーション導入データセンター選びでは、BCP対策運用負荷将来拡張性など、考えるべき要件多岐にわたります。

KDDIのデータセンターサービスは、冗長化された電源空調システム徹底した入退室管理、そして24時間365日の運用保守体制など、お客さまの多様要件に応える最適サービス提供します。KDDIが30年以上にわたり国内外通信事業およびデータセンター事業で培ってきた知見を活かし、お客さまビジネス支援します。

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