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Web3とは?わかりやすく解説ブロックチェーンや仮想通貨との関係も紹介

Web3とは?わかりやすく解説
ブロックチェーンや仮想通貨との関係も紹介

2025 2/12
Web3 (Web3.0) とは、ブロックチェーン技術を活用した分散型ネットワークのことです。特定の企業や銀行などを介さずにユーザー間で直接取引が可能な技術として注目を集めています。一方で「Web3という言葉は聞いたことがあるが、どのようなものかよくわかっていない」というビジネスパーソンもいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、Web3の概要や注目されている理由、特徴、技術の活用例について解説します。

※ 記事制作時の情報です。

目次

  1. Web3とは
  2. Web3が注目されている理由
  3. Web3の特徴3選
  4. Web3がもたらす技術革新の具体例
  5. ビジネスでの活用例紹介
  6. まとめ

1.Web3とは

Web3とは、特定管理者がいないブロックチェーン技術によって実現した分散型ネットワークのことです。
経済産業省では、Web3を以下のように定義しています。

「Web3.0とは、『ブロックチェーン上で、暗号資産等のトークンを媒体として「価値の共創・保有・交換」を行う経済』(トークン経済)」 引用: 経済産業省「Web3.0」 ※ 外部リンクへ遷移します。

Web3を支えるブロックチェーン技術分散型台帳技術とも呼ばれ、ネットワーク上の複数参加者データ取引情報といった台帳情報を「ブロック単位管理し、それらを「チェーン」(鎖) のように結びつけて共有する技術を指します。

ブロックチェーン詳細については、以下関連記事もご確認ください。


・ Web1、Web2との違い

Web技術に関する動向は、Web1 (Web1.0)、Web2 (Web2.0)、Web3のように時代とともに変化してきています。Web1は、インターネット登場初期のWeb技術であり、インターネットを通じた情報閲覧中心でした。例えば、検索エンジンを使った情報検索企業ホームページ閲覧などが挙げられます。

続くWeb2では、SNSなどの登場により、情報閲覧だけでなく発信者受信者双方向的なやり取りが可能になりました。具体的には、YouTubeの動画に「いいね」をつける、X (旧: Twitter) 上の他者投稿返信をする、などです。一方で、Web2ではGoogleやMeta (旧: Facebook) といった巨大プラットフォーム企業データ集中するという課題が浮き彫りになりました。

それに対して、Web3はひとつの企業中央集権的データ管理する仕組みではありません。ブロックチェーン技術に基づきデータ分散管理が行えるようになったため、以前のようなひとつの組織企業データ集中するという課題解消されます。ここではWeb1、Web2、Web3のそれぞれの違いについて、下表にて簡単整理します。
 

Web1 Web2 Web3
情報の閲覧
情報の双方向性 ×
データの管理方法 中央集権型 中央集権型 分散型
主なサービス例 ホームページなど SNSなど 仮想通貨など

2.Web3が注目されている理由

3.Web3の特徴3選

本章では、Web3の大きな特徴である「非中央集権化」「相互に検証可能な透明性」「自律性の3点についてそれぞれ解説します。
 

4. Web3がもたらす技術革新の具体例

ここでは、Web3の進化によって向上する「メタバース」「DAO」「仮想通貨」の3点の技術についてご紹介します。


4-1. メタバース

メタバースとは、インターネット上に構築された仮想的空間世界を指します。メタバース内でそれぞれのユーザーアバターを作って活動し、他のユーザー情報交換したり、交流できることが大きな特徴です。

また、メタバース内で装飾品などのコンテンツ作成し、それらをユーザー間で売買して収益を得られます。Web3の活用は、そうしたメタバース内のコンテンツ取引に対する透明性確保貢献するでしょう。

メタバースビジネスに与える影響チャンスについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


4-2. DAO

DAOとは「Decentralized Autonomous Organization」の略称であり、日本語では「分散型自律組織」を意味します。これまでの中央集権的組織とは対照的に、特定権力者管理者などがいない状態組織活動を行う新しい組織形態をいいます。

DAOでは役職などのヒエラルキー存在せず、参加者同士フラット関係性相互協力しながら組織運営を行います。組織加入するには、ガバナンストークンと呼ばれるトークン購入必要です。ガバナンストークン購入することで、DAO内で意思決定を行う際の投票権が得られます。

DAOの組織運営では、Web3のブロックチェーン技術スマートコントラクト活用します。
これにより、契約ルール策定などの意思決定プロセスを、参加者全員監視できる高い透明性のもとで実行できます。


4-3. 仮想通貨

仮想通貨 (注1) (暗号資産) は、ブロックチェーン上でやり取りできるデジタル通貨です。日本円や米ドルなどの法定通貨とは異なり、紙幣硬貨などの物理的な形を持たないのが特徴のひとつです。デジタル通貨価値株価のように日々変動し、法定通貨との交換可能です。

また、銀行を介さずに個人間での送金ができ、海外送金迅速に行えます。Web3の技術によって送金記録などをブロックチェーン上で管理できるため、取引データ不正な改ざんリスクが少なく、安全性の高い取引を行うことが可能になります。

代表的仮想通貨としては、ビットコイン (BTC) (注2)イーサリアム(ETH) (注3) などが挙げられます。
ビットコインブロックチェーン関係性仮想通貨について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

  • 注1) 仮想通貨とは?意味・用語説明|IT用語集|KDDI株式会社
  • 注2) ブロックチェーン基盤としたデジタル通貨。2008年に「サトシ・ナカモト」が論文発表し、2009年に最初ブロック生成されて運用開始された。
  • 注3) 2013年にヴィタリック・ブテリン氏により考案された仮想プラットフォームおよびプラットフォーム内で利用されるデジタル通貨スマートコントラクトが組み込まれている。

5.ビジネスでの活用例紹介

日本におけるWeb3の取り組み事例として、KDDIが展開するメタバース・Web3サービス「αU」をご紹介します。
KDDIは、2023年3月7日に新しいメタバース・Web3サービス「αU」を開始しました。「αU」は、音楽映像アニメアートゲームなど多彩コンテンツ融合したプラットフォームで、企業クリエイターに新しいビジネスチャンス提供しています。
 

■「αU」のビジネス活用ポイント

  • デジタルコンテンツ販売流通: クリエイター企業は、Web3技術活用してNFT (非代替性トークン) 化したデジタルコンテンツ販売し、新たな収益源確保できます。
  • ブランド体験強化: 企業メタバース空間ブランド世界観表現し、ユーザーとのエンゲージメントを高められます。
  • 新規市場開拓: 仮想空間での商品展示イベント開催により、物理的制約を超えて新たな顧客層アプローチできます。

詳しくは以下をご覧ください。

まとめ

Web3はブロックチェーン技術活用して、透明性の高い通信実現した分散型ネットワークです。
この革新的技術ビジネスに活かすことで、例えば契約業務自動化を高いセキュリティのもとで実現したり、メタバース活用し新たなコンテンツサービス展開することが可能になります。


メタバースを事業に取り入れたい方はKDDIへご相談ください

KDDIでは、メタバース・Web3サービス「αU」を通じて、生成AIを活用し、コンテンツ制作効率化先進性訴求を行っています。Web3の活用をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。


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