Web3は、ブロックチェーン技術を活用して一人ひとりのユーザーがデータを管理するのが大きな特徴です。参加者全員でデータの正当性を相互に確認し合うことにより、データの改ざんが困難になります。
Web2では、データを集中的に管理している企業などのセキュリティ管理体制に依存するため、データの改ざんやサーバーへの攻撃による情報漏えいのリスクが常に存在します。Web3ではそうしたリスクを軽減することができます。
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※ 記事制作時の情報です。
Web3とは、特定の管理者がいないブロックチェーン技術によって実現した分散型ネットワークのことです。
経済産業省では、Web3を以下のように定義しています。
「Web3.0とは、『ブロックチェーン上で、暗号資産等のトークンを媒体として「価値の共創・保有・交換」を行う経済』(トークン経済)」 引用: 経済産業省「Web3.0」 ※ 外部リンクへ遷移します。
Web3を支えるブロックチェーン技術は分散型台帳技術とも呼ばれ、ネットワーク上の複数の参加者がデータや取引情報といった台帳情報を「ブロック」単位で管理し、それらを「チェーン」(鎖) のように結びつけて共有する技術を指します。
ブロックチェーンの詳細については、以下の関連記事もご確認ください。
Web技術に関する動向は、Web1 (Web1.0)、Web2 (Web2.0)、Web3のように時代とともに変化してきています。Web1は、インターネット登場初期のWeb技術であり、インターネットを通じた情報の閲覧が中心でした。例えば、検索エンジンを使った情報検索や企業のホームページの閲覧などが挙げられます。
続くWeb2では、SNSなどの登場により、情報の閲覧だけでなく発信者と受信者の双方向的なやり取りが可能になりました。具体的には、YouTubeの動画に「いいね」をつける、X (旧: Twitter) 上の他者の投稿に返信をする、などです。一方で、Web2ではGoogleやMeta (旧: Facebook) といった巨大なプラットフォーム企業にデータが集中するという課題が浮き彫りになりました。
それに対して、Web3はひとつの企業が中央集権的にデータを管理する仕組みではありません。ブロックチェーン技術に基づきデータの分散管理が行えるようになったため、以前のようなひとつの組織や企業にデータが集中するという課題が解消されます。ここではWeb1、Web2、Web3のそれぞれの違いについて、下表にて簡単に整理します。
Web1 | Web2 | Web3 | |
---|---|---|---|
情報の閲覧 | ○ | ○ | ○ |
情報の双方向性 | × | ○ | ○ |
データの管理方法 | 中央集権型 | 中央集権型 | 分散型 |
主なサービス例 | ホームページなど | SNSなど | 仮想通貨など |
ここでは、Web3の進化によって向上する「メタバース」「DAO」「仮想通貨」の3点の技術についてご紹介します。
4-1. メタバース
メタバースとは、インターネット上に構築された仮想的な空間世界を指します。メタバース内でそれぞれのユーザーがアバターを作って活動し、他のユーザーと情報交換したり、交流できることが大きな特徴です。
また、メタバース内で装飾品などのコンテンツを作成し、それらをユーザー間で売買して収益を得られます。Web3の活用は、そうしたメタバース内のコンテンツ取引に対する透明性の確保に貢献するでしょう。
メタバースがビジネスに与える影響やチャンスについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
4-2. DAO
DAOとは「Decentralized Autonomous Organization」の略称であり、日本語では「分散型自律組織」を意味します。これまでの中央集権的な組織とは対照的に、特定の権力者や管理者などがいない状態で組織活動を行う新しい組織形態をいいます。
DAOでは役職などのヒエラルキーが存在せず、参加者同士がフラットな関係性で相互に協力しながら組織運営を行います。組織に加入するには、ガバナンストークンと呼ばれるトークンの購入が必要です。ガバナンストークンを購入することで、DAO内で意思決定を行う際の投票権が得られます。
DAOの組織運営では、Web3のブロックチェーン技術とスマートコントラクトを活用します。
これにより、契約やルールの策定などの意思決定プロセスを、参加者全員が監視できる高い透明性のもとで実行できます。
4-3. 仮想通貨
仮想通貨 (注1) (暗号資産) は、ブロックチェーン上でやり取りできるデジタル通貨です。日本円や米ドルなどの法定通貨とは異なり、紙幣や硬貨などの物理的な形を持たないのが特徴のひとつです。デジタル通貨の価値は株価のように日々変動し、法定通貨との交換も可能です。
また、銀行を介さずに個人間での送金ができ、海外送金も迅速に行えます。Web3の技術によって送金記録などをブロックチェーン上で管理できるため、取引データの不正な改ざんリスクが少なく、安全性の高い取引を行うことが可能になります。
代表的な仮想通貨としては、ビットコイン (BTC) (注2) やイーサリアム(ETH) (注3) などが挙げられます。
ビットコインとブロックチェーンの関係性や仮想通貨について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
日本におけるWeb3の取り組み事例として、KDDIが展開するメタバース・Web3サービス「αU」をご紹介します。
KDDIは、2023年3月7日に新しいメタバース・Web3サービス「αU」を開始しました。「αU」は、音楽・映像・アニメ・アート・ゲームなど多彩なコンテンツを融合したプラットフォームで、企業やクリエイターに新しいビジネスチャンスを提供しています。
■「αU」のビジネス活用ポイント
詳しくは以下をご覧ください。
Web3はブロックチェーン技術を活用して、透明性の高い通信を実現した分散型ネットワークです。
この革新的な技術をビジネスに活かすことで、例えば契約業務の自動化を高いセキュリティのもとで実現したり、メタバースを活用し新たなコンテンツサービスを展開することが可能になります。
KDDIでは、メタバース・Web3サービス「αU」を通じて、生成AIを活用し、コンテンツ制作の効率化や先進性の訴求を行っています。Web3の活用をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。