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サイバー攻撃の種類一覧|種類別に特徴・対策を解説

サイバー攻撃の種類一覧|種類別に特徴・対策を解説

2026 1/27
サイバー攻撃には、標的型攻撃やランサムウェアなどさまざまな種類があり、それぞれ手口や対策のポイントが異なります。そのため、攻撃の特徴を理解し、どこに注意すべきかを把握しておくことが重要です。近年は攻撃手法がますます巧妙化し、業種や規模に関係なく企業が狙われる時代になりました。ひとたび被害を受けると、業務停止や情報流出など経営に深刻な影響を及ぼすおそれもあります。本記事では、代表的なサイバー攻撃の手口と特徴、そして企業が取るべき基本的な対策について、分かりやすく解説していきます。

※ 記事制作時の情報です。

1.主なサイバー攻撃の種類

サイバー攻撃で特に注意必要攻撃は次の10種類です。

ランサムウェア暗号化恐喝業務停止を引き起こす

サプライチェーン攻撃取引先経由するため発見しにくい

標的型攻撃特定組織を狙う高度手口

フィッシング詐欺:偽サイト情報を盗む

⑤BEC:なりすましで金銭をだまし取る

⑥Emotet:メールで広がる感染力の強いウィルス

⑦DDoS攻撃サービス停止させる大量通信

⑧SQLインジェクションデータ改ざんにつながる危険攻撃

ゼロデイ攻撃修正前弱点を突く

パスワードリスト攻撃流出情報悪用して不正ログインを試みる

①ランサムウェア


ランサムウェアは、パソコン内のデータ暗号化し、元に戻す条件として身代金要求する攻撃です。最近暗号化に加え、盗み出したデータ公開すると脅す「二重恐喝」が増え、被害深刻度が高まっています。感染経路として多いのは、不審メール添付ファイル危険サイトへのアクセスをきっかけに不正プログラム (マルウェア) が入り込むケースです。一度暗号化されると復旧が難しく、業務停止直結するため、定期的バックアップ非常重要になります。また、怪しいメールを開かない、不明ファイル実行しないなど、従業員基本的判断を身につけることも対策のひとつです。早期に気づくための監視体制を整えておくことで、被害拡大を防ぎやすくなります。

①ランサムウェアのイメージ画像

②サプライチェーン攻撃

サプライチェーン攻撃は、標的となる企業直接侵入するのではなく、関連企業取引先を足がかりにして攻撃する手口です。例えば、セキュリティ対策十分ではない中小企業ネットワーク侵入し、その企業との通信経由して最終的目的である大企業アクセスを試みます。取引先とのやり取りに紛れて攻撃が進むため、発見が遅れやすい点が大きな問題になります。対策としては、取引先を含めたセキュリティ方針統一や、外部との通信を細かく監視する仕組みが有効です。特に中小企業は踏み台にされるリスクが高いため、基本的防御策整備が欠かせません。

③標的型攻撃

標的型攻撃は、多くの攻撃のなかでもとくに巧妙で、狙いを定めた相手に向けて計画的に行われる点が特徴です。攻撃者は、事前組織業務内容関係者情報を集め、実在する取引先社員を装ったメールを送りつけます。見た目や文面本物とほとんど変わらないため、受信者不審だと感じずに開いてしまうことがあります。添付ファイルリンクを開いた瞬間ウィルス感染し、内部ネットワーク侵入される危険があります。侵入後は、機密情報窃取システムの改ざんを密かに行うため 、早期に気づくことが難しい点も問題です。こうした被害を防ぐには、従業員メールの扱い方を正しく理解することが欠かせません。

④フィッシング詐欺


④フィッシング詐欺のイメージ画像

フィッシング詐欺は、本物に似せて作られたメールサイト利用者誘導し、IDやパスワードクレジットカード番号などの情報を盗み取る手口です。メール文面ロゴ正規サービスと似ているため、利用者が気づかずに個人情報入力してしまうケースが後を絶ちません。最近では、SMSを悪用する「スミッシング」も増えており、宅配業者不在通知利用サービス案内を装って偽サイト誘導する被害が多く見られます。対策としては、 URLが正しい情報アクセス前に必ず確認すること や、多要素認証設定し、不正ログインを防ぐ仕組みを整えることが有効です。

⑤ビジネスメール詐欺 (BEC)

ビジネスメール詐欺 (BEC) は、取引先社内関係者になりすまし、金銭不正に振り込ませる手口です。攻撃者名前メールアドレス巧妙偽装し、支払いを急がせる内容担当者判断を惑わせます。実際には偽の口座誘導することが目的で、丁寧文面のため不審点に気づきにくいケースが多くあります。また、経営層を装って「至急対応」を指示し、心理的な焦りを利用する方法もよく使われます。対策としては、送金依頼を受けた際に必ず別の連絡手段確認することが有効です。さらに、振込最終確認複数人で行う体制を取り入れることで、思い込みによるミスを防ぎ、被害大幅に抑えられます。

⑥Emotet (エモテット)

Emotet (エモテット) は、メール感染を広げるマルウェアで、アドレス帳に登録された相手名前悪用し、本物のように見える不正メール自動送信するため、受け取った側が疑わずに開いてしまうことがあります。添付ファイル開封リンククリックをきっかけに感染し、パスワードメール情報が盗まれる危険があります。被害を防ぐには、WordやExcelなどの「マクロ機能」を安易有効にしないことが重要です。また、少しでも違和感のあるメールは、添付ファイルを開く前に送信者へ別の方法確認する習慣を持つと、安全性が高まります。こうした日常的注意徹底することが、組織全体感染防止につながります。

⑦DDoS攻撃

DDoS攻撃は、サーバー大量通信を送って処理能力を奪い、サービス利用できなくする手口です。攻撃者は、ウィルス感染させた複数パソコン機器遠隔操作し、一斉アクセスさせます。短い時間負荷急激に高まり、ECサイト予約システムのように常に利用されるサービス停止してしまうこともあります。売上だけでなく信頼にも影響するため、早めの対策が欠かせません。

被害を抑えるには、急増する通信自動ブロックする仕組みを導入したり、普段とは違うアクセスをいち早く察知できる監視体制を整えたりすることが重要です。また、複数サーバー負荷分散させる構成にしておくと、攻撃を受けてもサービス継続しやすくなります。

⑧SQLインジェクション


SQLインジェクションは、Webサイト入力欄不正文字列入力し、データベース意図しない形で操作する攻撃です。本来検索ログインのために使う仕組みを悪用し、顧客情報閲覧や改ざん、削除まで行われるおそれがあります。入力内容チェック不十分サイトほど狙われやすく、攻撃に気づくまでに時間がかかるケースも少なくありません。

被害を防ぐには、入力された文字列をそのまま処理しないようにする仕組みを取り入れたり、外部からの不正操作遮断するWAF (Web Application Firewall) を導入したり、定期的脆弱性診断を行ったりして、設定の抜け漏れを早い段階で見つけて修正することが有効です。

⑧SQLインジェクションのイメージ画像

⑨ゼロデイ攻撃

ゼロデイ攻撃は、ソフトウェア弱点がまだ公表されていない段階を狙う攻撃で、企業対策を取る前に仕掛けられます。修正プログラム存在しないため防ぎにくく、気づかないうちに情報が盗まれたり、システム操作されたりする危険があります。攻撃者はこの準備不足瞬間を狙うため、被害が広がりやすい点が問題です。

対策としては、ソフトウェアを常に最新状態に保つことに加え、不審動作検知できるセキュリティ製品導入有効です。未知攻撃であっても挙動から判断してブロックできる仕組みを取り入れることで、リスクを抑えられます。

⑩パスワードリスト攻撃

パスワードリスト攻撃は、別のサービス流出したIDとパスワードをまとめたリスト悪用し、さまざまなサイト自動ログインを試す手口です。攻撃者専用ツールを使い、大量の組み合わせを短時間照合し、一致すればアカウント不正アクセスされてしまいます。パスワードを使い回している人ほど狙われやすく、広範囲ユーザー被害に遭う可能性があります。

対策としては、利用するサービスごとに異なるパスワード設定することです。加えて、ログイン時に追加確認を行う二段階認証設定しておくと、パスワードが盗まれた場合でも不正ログインを防ぎやすくなります。

2.知っておくべきその他のサイバー攻撃手法

サイバー攻撃手口幅広く、Webサイト仕組みやメール通信経路、さらには利用者操作まで、多方面が狙われるようになっています。攻撃者弱点を見つけて巧みに突いてくるため、一つの対策だけでは十分とはいえません。どこに危険が潜んでいるのかを理解し、対象ごとに対策を整えることが重要になります。

2-1. Webサイトの脆弱性を狙う攻撃

Webサイトには、利用者入力した情報処理する仕組みが多く組み込まれています。この部分弱点があると、攻撃者悪用されるおそれがあります。画面不正スクリプト表示させるXSS (クロスサイトスクリプティング) や、利用者意図しない操作強制的実行させるCSRF (クロスサイトリクエストフォージェリ) が代表的な例です。さらに、送られてきた文字列をそのままシステム命令として扱わせるOSコマンドインジェクションのような手口確認されており、注意必要攻撃手法といえるでしょう。これらを防ぐには、入力された内容を正しく確認する仕組みや、想定外動作抑制する設定を整えることが大切です。

2-2. 通信・ネットワークを狙う攻撃

インターネット利用する際は、端末からサーバーまでさまざまな経路を通ってデータ送受信されます。この通信途中を狙う攻撃として代表的なのが、中間者攻撃です。攻撃者通信の間に入り込み、送られた情報を盗み見たり、内容を書き換えたりする危険があります。また、IPスプーフィングのように、偽装した送信元アドレスを使って不正通信を行い、受信側をだます手口確認されています。こうした攻撃を防ぐには、通信内容暗号化して第三者が読み取れない状態にすることが重要です。さらに、社外ネットワーク接続する際はVPNを利用し、安全経路通信する習慣徹底することで、情報の漏えいや改ざんリスク効果的に減らせます。

2-3. パスワード・認証を狙う攻撃

オンラインサービスでは、本人確認のためにIDとパスワード入力する場面があります。この仕組みを突破しようとする攻撃が、認証情報を狙う手口です。代表的なのは、無数の組み合わせを試して正しいパスワードを割り出すブルートフォース攻撃や、端末に潜む不正プログラム入力内容を盗み取るキーロガーです。どちらも利用者が気づきにくく、被害発覚しにくい点が問題になります。さらに、同じパスワード複数サービスで使い回していると、一つの流出が別のアカウントの乗っ取りにつながるおそれがあります。これを防ぐには推測されにくいパスワード個別設定し、生体認証二段階認証を組み合わせることが効果的です。

関連サービス: KDDI IDマネージャー

2-4. 人の心理を狙う攻撃

サイバー攻撃のなかには、人の心理利用して情報を引き出す手口があります。代表例ソーシャルエンジニアリングで、攻撃者取引先上司になりすまし、パスワード機密情報提出を求めます。「至急対応を」といった文言で焦らせ、冷静判断を奪うのが常套手段です。ほかにも、SMSで偽サイト誘導するスミッシングや、サポート窓口を装って電話情報を聞き出す詐欺確認されています。公共の場で画面をのぞき見するショルダーハッキングなど、身近環境悪用される例もあります。これらを避けるには、不自然連絡は必ず確認し、身に覚えのないリンクを開かない習慣有効です。

3.サイバー攻撃への対策と近年の動向

サイバー攻撃高度化が進み、企業はこれまで以上幅広対策が求められるようになっています。技術面対策に加えて、従業員意識向上日頃ルール整備が欠かせません。最新脅威把握し、組織全体で備える姿勢重要になります。

3-1. 最新の攻撃トレンド

近年サイバー攻撃高度化が進み、AIが悪用される事例も増えています。生成AIを使って本物担当者が送ったように見えるメールを作り、受信者をだますケース代表的です。さらに、個人情報分析して、相手ごとに文面最適化した詐欺メッセージを送る手口も見られます。また、ランサムウェアによる攻撃サービスとして提供するRaaS (Ransomware as a Service) が広がり、専門知識がなくても攻撃加担できる状況になりました。被害を避けるためには、最新動向継続的把握し、自社対策反映していく姿勢が求められます。

3-2. 企業が実施すべきセキュリティ対策

サイバー攻撃に備えるためには、技術的対策と日々の運用両立させることが欠かせません。まず意識したいのが、多層的に守るという考え方です。不審挙動検知できるEDR (Endpoint Detection and Response) を導入すれば、侵入早期発見につながり、被害最小限に抑えやすくなります。さらに、システムを常に最新状態に保ち、脆弱性放置しない管理体制重要です。また、人を狙う攻撃に備えるためには教育有効です。定期的研修疑似攻撃メール訓練実施すると、攻撃特徴理解しやすくなり、日常注意力自然と高まります。

4.まとめ

サイバー攻撃は年々多様化し、企業が抱えるリスク一段複雑になっています。まずは代表的攻撃種類特徴理解し、自社のどこに弱点があるのかを把握することが、適切対策を選ぶうえで大切です。また、システム面の備えだけでは十分とは言えず、従業員意識向上も欠かせません。日ごろのちょっとした注意が、大きなトラブルを防ぐ力になります。さらに、サイバー攻撃完全に防ぎきることが難しいため、異常に気づいたときに素早対応できる体制を整えておくことが企業を守るための鍵になります。

サイバー攻撃の対策なら、KDDIにご相談ください

サイバー攻撃手口高度化するなか、企業にはより強固セキュリティ体制が求められています。KDDIでは、ゼロトラストの考え方に基づき、外部内部を問わずあらゆる通信検証しながら安全性確保する「マネージド ゼロトラストサービス提供しています。ネットワーク端末状態可視化し、不審挙動早期検知することで、被害拡大を防ぎやすくなります。自社にどのような対策必要なのか知りたい方や、既存環境見直したい場合には、ぜひKDDIへご相談ください。

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