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スマートオフィス化の検討すべき業務見直しとは?具体的な施策を紹介

スマートオフィス化の検討すべき業務見直しとは?
具体的な施策を紹介

2026 1/14
海外拠点でスマートオフィス化を進める上で検討すべき点の一つに、業務の見直しが挙げられます。紙を中心とした業務プロセスはスマートオフィスとの相性が悪く、スマートオフィス化の効果を十分に引き出すことができません。アナログからデジタルへ業務の見直しを行っていくことが有効です。
スマートオフィス化にあたり、具体的にどのような観点での業務見直しが必要なのでしょうか。本記事では、グローバルな環境でのスマートオフィス化における業務見直しの重要性と具体的な施策について紹介します。

※ 2024年4月25日公開

1.スマートオフィス化における業務見直しの重要性とは

スマートオフィス化と併せて検討すべきことが、業務見直しによる効率化です。なぜ、スマートオフィス化のタイミング業務見直しを行うのが有効なのでしょうか。まずは、理由について解説します。

1-1.スマートオフィスとは?

近年よく耳にするようになった「スマートオフィス」について、整理しておきます。スマートオフィスとは、IoTやAI、通信ネットワークなどのデジタル技術活用して快適に働けるように、オフィス整備する取り組みです。

デジタル技術発達とともに、デジタル技術利用することでオフィス環境改善し、生産性従業員満足度を高めていく取り組みが世界中注目されるようになりました。コロナ禍によるテレワーク一般化など、働き方に変化が生じている点もスマートオフィスが注目されている理由の一つです。新しい時代の働き方を実現していくため、グローバルレベルスマートオフィス化を実現する企業増加しています。

1-2.なぜスマートオフィス化に業務見直しが重要なのか

スマートオフィス化にあたり、既存業務見直しを行うことは、業務プロセス改善従業員間コミュニケーション促進などに有効です。業務デジタル化は、データ活用ペーパレス化、リモートワーク推進など、多くのポテンシャルが秘められており、それらの機能最大限に活かすためには、業務プロセス見直しが必要です。

例えば、スマートオフィス化の一環として固定席固定電話廃止する場合従来の紙や電話中心とした働き方では不都合が生じます。また、稟議書への押印上司依頼する際にも、スマートオフィスの導入により、上司オフィスにいない可能性があります。

アナログ業務プロセス維持したままオフィスのみをスマート化しても、アナログ業務が足かせとなり、その効果制限されてしまうおそれがあります。業務プロセス自体デジタル化を検討し、スマートオフィスポテンシャル最大限活用するための調整必要となります。

1-3.ツールを活用し紙からデジタルへ移行する

スマートオフィス化の一環として検討すべき業務見直しとして、まず取り組むべきは「ペーパレス化」です。なぜなら、フリーアドレステレワークなどを採用する際、紙の使用障壁となりやすいからです。

例えば、フリーアドレス導入する際、従来固定デスクと同じように個人ごとの文具書類配置することは難しく、利用者は常に同じ作業環境維持するのが難しくなります。また、テレワーク場合、紙の文書オフィス出社しないと利用できません。

上記のような制約課題対処するために、押印からワークフローシステムへの移行や、紙での会議資料からタブレット利用した電子化などの手段を通じて、紙をデジタル移行する取り組みが必要です。これにより、場所時間をとらわれない柔軟性向上し、スマートオフィスの利点を活かすことができます。

2.具体的な見直し例

ここでは、海外拠点におけるスマートオフィス化において具体的有効となる業務見直しの例を紹介します。

2-1.デジタルワークフローによる承認プロセスの改善

デジタルワークフローは、コンピューター上で承認プロセス実現するツールです。これにより、従来の紙とハンコ実施されていた承認プロセスを、デジタル化することが可能です。

また、テレワークなどの柔軟な働き方を実現する上で非常有効です。PCやモバイルデバイスがあれば、どこでも承認プロセス実行できるため、紙での押印プロセスに伴う「同じ場所同時に行わなければならない」という制約を取り払うことができます。

デジタルワークフローを導入しないままテレワーク推進すると、押印のためだけにオフィス出向かなければならないといった無駄発生します。しかし、デジタルワークフローを利用することで、これらの無駄出費移動時間削減し、上司部下場所に縛られず、柔軟業務を行える環境を整えることができます。

備品購入申請の流れを示す図:申請者がパソコンから備品購入申請を行い、承認者1が申請内容を確認し、最終的に承認者2がチェック承認して決済されるプロセスを表すフローチャート。

2-2.電子契約システムによる契約プロセスの改善

デジタルワークフローと同様に、電子契約システム導入テレワーク実現ペーパレス化を促進する効果的ツールです。
近年電子契約システム普及とともに、電子契約商習慣として定着しつつあります。契約手続きを電子化することで、オフィスでの押印作業不要となります。

  • 契約書印刷製本送付保管などの手間不要となる。
  • 電子契約システム上に契約書正本保管されるため、契約書管理容易になる。
  • 異なる国や地域分散する契約者同士リモート契約締結できる。

これらのメリットを通じて、電子契約効率的契約手続きの実現だけでなく、オフィス業務全体合理化にもつながるため、積極的導入検討する価値があります。

契約プロセスの比較図:従来の紙の契約では、契約書の作成から郵送・押印・返送・保管まで多くの時間とコストがかかる一方、電子契約は電子媒体上で契約を完結させるため、電子署名と電子保管を活用し、コスト削減と契約手続きのスピードアップを実現できる。

2-3.TV会議システム・タブレットによる会議プロセスの改善

スマートオフィス化は、会議室にTV会議システム設置してオフィス本社海外複数拠点をつなぎ、打ち合わせを行う際にも有効です。近年グローバルレベルオンラインミーティングツール一般化が進んでいますが、重要会議頻度拠点間会議など、高品質のTV会議システム導入することがすることが適切場合もあります。

リモート対面要素を組み合わせた会議実現するために、TV会議システムミーティングツール以外にもさまざまなツール役立ちます。例えば、ファイル共有システムを用いた電子媒体での資料共有や、会議室内タブレット設置して会議資料をわかりやすく提示する取り組みも効果的です。

クラウド型テレビ会議システムの仕組み図:インターネットやSaaSを利用して、会議室、オフィスや自宅、外出先 (スマートフォン) からの参加者が接続し、遠隔会議を行う様子を示すイラスト。

2-4.電話やチャットツールによるコミュニケーション基盤の整備

従業員コミュニケーション基盤整備することも重要です。スマートオフィス化により、従業員オフィス内外柔軟勤務することができる一方対面コミュニケーションをとる機会減少します。そのため、自由場所コミュニケーション円滑に行えるようにする措置必要です。例えば、固定電話からスマートフォンへの移行や、チャットツールを通じて情報共有を行う取り組みが有効でしょう。

以下の図は、コミュニケーション手段を「人数」の軸と「リアルタイム性」の軸で整理したものです。リアルタイム性が重要場合は、TV会議電話役立ちますが、同時コミュニケーションをとる必要がない場合は、社内Wikiやプロジェクト管理ツール上でのコミュニケーション有益です。コミュニケーション手段状況に合わせて使い分ける必要があり、使い分けができるように多様選択肢用意されていることが重要です。

コミュニケーションツールの利用頻度とタイムラインを示すグラフ:社内Wikiやプロジェクト管理ツールは多人数・非同期で使用され、メールやチャットは少人数・リアルタイムに使われていることを表す。電話は少人数・リアルタイムでの使用を示す。

2-5.AI-OCRによる紙の電子化

他社からの請求書領収書契約申込書など、紙で受領するケースは多いと思います。こうした文書電子化する手段として、AI-OCRの導入がおすすめです。AI-OCRは、AI技術を用いて高度精緻化された光学文字認識 (OCR) の一つであり、手書文字を含む多様文字を高い精度で読み取ることができます。

最近国内においては、電子帳簿保存法改正により、法的保管が求められる請求書領収書なども、一定要件を満たせば、スキャン保存可能になりました。国によって法的要件進行度は異なりますが、欧米諸国シンガポールインドネシアなど東南アジアでは電子化が進んでいます。こうした文書電子化には以下のようなメリットがあり、検討する価値がある施策の一つといえるでしょう。

  • キーワード日付などで簡単検索できるため、紙と比較して文書管理がしやすくなる。
  • 紙の使用量を減らすことで、書類保管スペース (例、キャビネットなど) を節約できる。
  • リモート環境からでも文書書類アクセスできるため、作業柔軟性向上する。
導入前と導入後のドキュメント管理の比較図:導入前は手入力で申請書を作成し社内システムに入力する手順を示し、導入後はスキャナーで紙を画像化し、AI-OCRでデータ変換、電子化された書類を社内システムに取り込む流れを表すイラスト。

2-6.生成AIによる社内情報検索の高度化

近年、高い注目を集めている生成AIは、業務効率化活用できるツールの一つです。生成AIは、大規模言語モデル (LLM) により事前学習した知識のほかに、外部から新たに与えた知識を基に回答生成できる能力をもっています。
この手法は「グラウンディング」として呼ばれ、さまざまな活用方法模索されています。

例えば、生成AIを活用した社内情報検索がその一例です。グラウンディングにより、生成AIに社内Wikiや規程などをインプットさせ、入力された質問に対して社内情報をもとにした適切回答生成させることができます。

スマートオフィス化により紙資料が減り電子化が進むと、情報検索精度向上が求められるようになります。生成AIを活用することで、電子化された社内情報を含めてチャット形式質問を行えるシステム構築することも可能です。

2-7.センサーを利用したオフィス環境改善

その他にも、オフィス内にIoT機器などのセンサー設置することで、オフィス環境改善するための取り組みも有効です。例えば、IoT化した人感センサー活用することにで、照明空調電力オン・オフ非接触制御できます。また、デスク会議室などオフィス利用状況可視化し、その情報をもとに利用方法最適化することができます。さらに、顔認証体温測定を組み合わせたソリューションや、スマートフォン音声認識による非接触制御なども有効です。このようなセンサー技術導入することで、オフィス環境効率性向上させ、従業員来訪者快適さや安全性確保できます。

3.ツール活用による業務見直しにおける注意点

上述したようなツール活用による業務見直しにおいて注意すべき観点を、ここでは紹介します。

3-1.従業員はツールを使いこなせるか

業務効率化実現するために導入する各種ツールは、使用するにあたり一定のITスキルやITリテラシーが求められる場合もあります。例えば、電子契約システム利用する際は、電子署名設定操作などを理解する必要があります。従業員によっては、ツール十分に使いこなすことが難しいケースもあるでしょう。

こうした状況への対策として、以下の点が考えられます。

  1. マニュアル整備説明会実施。
  2. ヘルプデスク相談窓口設置。
  3. 海外拠点における導入リーダー設置スキル向上推進。

業務不可欠ツール、例えばワークフロー電子契約システムなどに関しては、従業員は必ずそれらを利用することになります。よって、利用方法理解してもらう取り組みが重要です。上述した「1. マニュアル整備」や「2. ヘルプデスク設置」が有効となります。一方で、業務必須ではないが有益ツール、例えば生成AIなどの導入においては、そもそもツール有用性理解してもらうところから始める必要があります。具体的には、組織ツール専門家である「3. 導入リーダー」を置くことが、スキル向上ツール浸透役立つでしょう。

3-2.導入・運用コストは過剰ではないか

業務効率化するためのツールにも、当然ながらコスト発生します。
業務効率化度合いが高くても、高額コストがかかる場合収支マイナスになるおそれがあります。

そのため、ツール導入の際にはIRR (内部収益率) やNPV (正味現在価値) などの評価手法を用いて投資対効果評価することが必要です。また、導入後ツール適切利用されているか、利用されていない無駄ツールはないかを確認するために、定期的見直しも必要となるでしょう。

海外拠点においては、クラウド型のサービス採用することで、少ない初期投資導入し、必要であればコストをかけず撤退することも可能です。ツール利用開始時には、利用終了がしやすいかどうかも検討し、考慮しておくことをおすすめします。

3-3.セキュリティの対応に問題はないか

スマートオフィス化に伴い注意すべき点の一つは、セキュリティです。従業員柔軟な働き方を実現できる一方で、情報漏えいのリスクオフィス内への不正侵入に気づきにくいリスクなどが増加します。また、セキュリティに高い基準規制を設けている国がある反面一部の国では緩やかな基準適用されているため、スマートオフィス化を進める際には、各国法規制を満たすだけでは不十分場合があります。セキュリティ意識が低い国では、サイバー攻撃ハッキング標的とされやすい傾向があるため、セキュリティリスクに対する適切対策も考えなければなりません。

スマートオフィス化に伴って導入されるツールにおいても、情報漏えいや不正アクセスリスク発生します。ツール導入時には、十分セキュリティ対策を講じる必要があります。

一つの選択肢として、SaaS (Software as a Service) など、自社でのセキュリティ対策不要ツール採用することが挙げられます。自社セキュリティ対策に掛けられるリソースが限られている場合、SaaSの採用有益選択肢となるでしょう。また、自社内セキュリティに関する対応ができない場合専門的知見を持つ企業相談することも有効です。

さらに、SaaSを利用する際にも以下セキュリティリスク対策する必要があります。

  • 社外からSaaSへアクセスする際に、盗聴やのぞき見をされるリスクがないか。
  • SaaS運営会社からの情報漏えいリスクはないか。
  • 不正メールへの対処など、標的型攻撃などへの対策十分か。

4.まとめ

この記事では、海外拠点におけるスマートオフィス化において実施すべき業務見直しについて解説しました。

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