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AIアプリ開発のための手順|必須スキルや確認ポイントを解説

AIアプリ開発のための手順|必須スキルや確認ポイントを解説

2026 1/14
AIアプリ開発は、業務の手間を減らし、判断の精度を高める方法として注目されています。近年では生成AIやノーコード開発ツールの普及により、専門知識が少ない方でも取り組みやすくなりました。
この記事では、AIアプリ開発の具体的な手順や種類、必要なスキルを整理し、導入時に押さえておきたい要点を解説します。また、組織で活用する際の注意点や業務効率化の事例にも触れ、初めて取り組む方でも全体像をつかみやすい内容にまとめました。

※ 記事制作時の情報です。

1.AIアプリ開発とは何か

AIアプリ開発とは、AI(人工知能技術活用し、データ分析自動化判断処理といった機能アプリとして実装する取組です。

これまでは高度専門知識必要でしたが、生成AIやノーコード開発ツール登場により、個人や非エンジニアでも手軽に始められるようになりました。

関連サービス: ELYZA Works with KDDI

AIアプリ開発とは何かのイメージ画像

1-1. AIアプリ開発の全体像と基本的な流れ

AIアプリ開発は、次の6ステップで進めると全体像把握しやすくなります。ここでは、チャットボット画像分類アプリを例に流れを解説します。

  1. 課題特定
    「問い合わせ対応自動化したい」「商品画像カテゴリ別に分類したい」など、目的明確にする。
  2. データ収集
    問い合わせ履歴商品画像など、学習必要データを集める。表現の揺れを整える、サイズ統一する、ノイズ不要情報)を取り除くといった前処理もここで行う。
  3. モデル構築
    集めたデータをAIに学習させ、誤りや偏りがないかを確認しながら、判断基準見直しや精度改善を行う。
  4. アプリ実装
    学習済モデルをWebアプリなどに組み込み、チャット回答画像分類ができる形にする。
  5. デプロイ
    アプリクラウドサーバーなどに配置し、利用者アクセスできるURLや権限設定を整える。
  6. 運用
    実際利用ログを基に改善点を洗い出し、必要に応じて再学習を行い精度を高める。

2.開発できるAIアプリの種類

開発できるAIアプリの種類のイメージ画像

AIアプリにはさまざまな種類がありますが、ビジネスでよく利用される代表的なものは以下の3つです。

① チャットボット
② 画像認識アプリ
③ 音声認識・音声合成アプリ

①チャットボット

チャットボットは、自然言語処理(NLP)を用いてユーザーの意図を理解し、質問に合わせた返答を行う仕組みです。問い合わせ対応の自動化や、社内マニュアルの検索支援など、幅広い用途で使われています。

近年は生成AIを取り入れたタイプが増え、文脈やニュアンスを読み取った自然な応答が可能になりました。API(※1)を利用すれば、短いコードで対話モデルを呼び出し、簡易的な社内向けボットを作ることも可能です。

  • ※1)API(Application Programming Interface):アプリ同士機能をやり取りする仕組み。必要処理外部サービスに任せるための「窓口」のようなもの。

②画像認識アプリ

画像認識アプリは、画像に写った物体人物文字特徴判別し、必要情報抽出する仕組みです。商品画像カテゴリ自動分類不良品検知顔認証による本人確認、OCR(文字認識)など、多くの業務利用されています。

仕組みとしては、画像数値データ変換し、パターン学習したモデルが、特徴の違いを基に分類判定を行います。最近ではAPIが充実しており、画像送信するだけで判定結果が返ってくるため、個人でも短いコード機能を組み込むことが可能です。

この方法を使えば、商品分類アプリ簡易的認証ツール小規模試作できます。

③音声認識・合成アプリ

音声認識合成アプリは、話した言葉テキスト変換したり、文章自然音声で読み上げたりする技術です。会議議事録作成動画ナレーション生成など、作業負担軽減する用途活用されています。

音声認識は、音の特徴数値化し、学習済モデル言葉内容推定して文字にします。音声合成は、文章を基に読み方や抑揚判断し、自然音声データ作成する機能です。

開発においては、音声を送るだけでテキスト化できるAPIや、文章から音声生成するAPIを使えば、短いコード実装できます。SDK(※2)を使えば、スマホアプリへの組み込みもスムーズに行えます。

  • ※2)SDK(Software Development Kit):アプリ開発必要プログラム文書をまとめたもの。特定機能簡単に組み込むためのセット

3.AIアプリ開発に必要な3つのスキル

AIアプリ開発には、以下の3つのスキル役立ちます。

プログラミング言語(Pythonなど)
機械学習・データ分析知識
③ Webアプリ向けフレームワーク活用

AIアプリ開発に必要な3つのスキルのイメージ画像

①プログラミング言語(Pythonなど)

アプリ動作ロジックを組んだり、学習済モデル実装したりするために、プログラミング知識必要です。なかでもPythonは扱いやすく、AI分野で広く選ばれている言語です。

Pythonが主流となっている理由は、短いコード処理を書ける点と、AI開発向けのライブラリ豊富にそろっている点にあります。特にTensorFlowやPyTorchは、モデル構築調整において必須といえるライブラリです。

初心者場合基本文法を学んだあとにサンプルコードを動かしながら覚える方法が取り組みやすいでしょう。paizaやドットインストール、YouTubeの無料講座などのオンライン学習サービス充実しています。

②機械学習・データ分析の知識

機械学習では、正解付きのデータから規則を学ぶ、教師あり学習がよく使われます。これは分類予測を行う際の基本となる考え方です。ほかにも、データ構造特徴自動で見つける教師なし学習などがあります。

AIの精度を高めるには、データ重複削除欠損確認といった前処理が欠かせません。データの質がモデル性能直結するため、収集整理工程は極めて重要です。

データ分析にはPythonのライブラリPandasが便利で、表形式データを読み込み、並べ替えや抽出効率的に行えます。学習する際は、公式ドキュメント入門書サンプルを動かしてみると理解が深まるでしょう。

③Webアプリフレームワークの活用

AIモデルアプリとしてブラウザ上で動かすにはStreamlitやFlaskといったWebアプリケーション開発できるフレームワーク役立ちます。画面表示入力フォーム設置などを効率よく進め、学習済モデル利用者が触れられる形に整えられます。

Streamlitは、短いコードボタン入力欄を作れる手軽さが特徴です。チャットアプリ文章要約ツール画像分類アプリなどのプロトタイプ試作品)を素早構築するのに向いています。

Flaskは、画面構成データの受け渡し、処理の流れを細かく設計したい場面に適したフレームワークです。既存業務システムクラウドサービス連動するWebアプリ開発などで活用されます。

4.プログラミング不要でAIアプリを開発する方法

AIアプリは、必ずしもプログラミングを行わなくても作成可能です。近年では、生成AIにやりたいことを伝えるだけで処理の流れを作れたり、ノーコード開発ツール画面設計ができたりする方法が広がっています。

KDDIが提供する「ELYZA Works with KDDI」では、文章業務の流れを入力するだけで、AIアプリの案を自動生成することが可能です。チャットボット文章自動化ツールなども短時間設計できるため、小規模検証や初めての導入にも向いています。

5.AIアプリ開発時に確認したいポイント

AIアプリ開発スムーズに進めるために、以下の3点を意識しましょう。

  • 開発目的ターゲット明確にする
  • 小さく始めて段階的改善する
  • 開発で行き詰まった時の解決策

①開発の目的とターゲットを明確にする

まずは「誰の」「どんな課題を」解決するのかを明確にすることが重要です。利用者立場実際作業フロー具体的想像することで、必要機能画面構成が見えてきます。例えば「顧客からの問い合わせ負担を減らしたい」のか、「社内に届く大量メール自動で振り分けたい」のかによって、必要機能は全く異なります。

目的が決まれば、集めるべきデータ種類や量を判断しやすくなります。自然言語処理画像認識か、選定すべき技術自然と定まるでしょう。

②小さく始めて段階的に改善する

AIアプリ開発では、最初から多機能目指さず、必要最低限機能のみを備えたMVP(Minimum Viable Product)から始める方法有効です。まずは最小限機能リリースし、実際に使ってもらいながら改善点を探ることで、無駄開発を防ぎ、コストを抑えられます。

例えば、画像分類アプリなら、画像アップロードする欄と判定結果表示だけのシンプル画面構成から始めます。これなら短期間作成でき、効果検証もすぐに実行可能です。

③開発で行き詰まった時の解決策

開発中エラーが出たり、想定どおりに動かなかったりすることはよくあります。その際は、まず同じ内容事例がないかを調べましょう。技術情報共有サイトQiitaには実装例トラブル対応投稿が多く、原因見当をつける際の参考になります。

また、使っているライブラリフレームワーク公式ドキュメント確認すると、正しいコードの書き方や引数意味把握しやすく、根本的理解につながるでしょう。

さらに、ChatGPTにエラーメッセージ入力し、原因修正案を聞いてみます。どのような処理をしようとしていたかを併せて伝えると、より的確アドバイスが得られます。

6.組織でAIアプリ開発を行う際に気を付けるポイント

組織でAIアプリ開発を進める際、特定担当者だけが技術に詳しくなり、ほかのメンバーが扱えない、属人化が起こりがちです。個人部署ごとにバラバラ仕組みを作ってしまうと、ノウハウ共有されず、組織全体での活用が進みません。

この課題解決するには、組織として共通方針を持つことが効果的です。開発したアプリ共有する場を設けたり、技術的相談窓口を作ったりすることで、担当者以外活用しやすくなります。

また、成果改善点定期的に振り返り、運用ルールを整えることで、組織全体でAI活用推進できるようになります。

7.AIアプリ開発による業務効率化の事例

AIアプリは、確認作業文書作成といった定型業務負担軽減に大きな効果発揮します。ここでは、労務管理チェック請求書対応自動化した2つの事例紹介します。

7-1. 労務リスクの早期把握を支えるAIアプリ

人事部門では、36協定超過を防ぐため、担当者全社員勤怠データを日々集計確認していました。対象人数が増えるにつれてチェック漏れのリスクが高まり、担当者負担限界に達していました。

開発したAIアプリでは、勤怠情報労働時間上限入力すると、時間外労働予測稼働可能日数休憩時間不足従業員推奨事項などを自動整理提示します。複数項目をまとめて判定できるため、状況把握しやすくなりました。

その結果日次集計作業にかかる手間が減り、複雑規制確認正確かつ迅速に行えるようになりました。

7-2. 請求書確認と連絡作業を自動化するAIアプリ

経理部門では、毎月多くの取引先から届く請求書チェックし、未受領企業特定して催促メールを送る作業が続いていました。手作業による確認は抜け漏れが起こりやすく、メール文面作成にも時間を取られていました。

AIアプリでは、請求書一覧データ担当者名入力すると、未受領企業整理し、各社向けの催促メール文案自動作成します。必要情報をまとめて確認できるため、判断しやすくなりました。

未受領把握からメール作成までのフロー自動化されたことで、作業時間短縮されただけではなく、ヒューマンエラー防止担当者心理的負担軽減にもつながりました。

8.まとめ

AIアプリ開発は、課題整理からデータ収集モデル構築アプリ実装までの流れを押さえることで、スムーズに進められます。チャットボット画像分類など用途幅広く、生成AIやノーコード開発ツール普及により、開発ハードルは大きく下がっています。

開発成功させるには、目的設定小規模検証を行い、必要スキルを学びながら段階的改善していくことが重要です。組織内ノウハウ共有しやすい仕組みを整えることで、AIアプリ開発効果最大化できるでしょう。

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